▉聴覚障がい者マーク(道路交通法規定によるマーク)
聴覚障がい者マークとは、蝶々のデザインがされていて、法令で定める程度の聴覚障害であることを理由として、運転免許にその条件がついている方が運転するクルマに表示される聴覚障がい者標識のこと。聴覚障害者マークは身体障害者マークとは違って、表示する義務があり、表示しない場合は対象者が道路交通法違反になる。
他の運転者に対しては、身体障害者マーク同様に聴覚障がい者マークも、「幅寄せ」や「割り込み」をした場合は道路交通法違反になる。
▉障がい者マークを入手する方法は?
それでは、各障がい者マークの入手方法だが、どのように購入すればいいのだろうか?
まず、車いすマークについては、あくまでも国際的な世界共通のシンボルマークであり、法的な効力はないため、Amazonのようなネット通販をはじめ、カー用品店、ホームセンターなどいろいろなところで入手が可能である。厳密にいうと、それらはデザインについても販売店やメーカーによって、若干の違いもあったりするが、法的効力がないがゆえの顛末ということが言えるかもしれない。
次に、道路交通法に則した身体障がい者マークと聴覚障がい者マークだが、警視庁からのアナウンスでは、全国の運転免許試験場内の売店での購入を呼びかけている。また、それら全日本交通安全協会の認定品であったり、道路交通法に適合している身体障がい者マークや聴覚障がい者マークとして、ネット通販などで売られているものを購入するという手もあるようだ。
▉障がい者マークと税金減免、駐禁除外はまったく別
冒頭でも触れたが、なんとなくの知識で語ることのできないのが、自動車税の減免や駐車禁止除外のこと。これらと障害者マークとはまったく別の申請や手続きが必要である。考えれば分かることだが、Amazonで誰でも手に入る障害者マークで、税金減免、駐禁除外が受けられるほど軽視されておらず、甘くはないことを知っておこう。
税金免除、駐禁除外を受けるには、最低限、身体障害者手帳などや決められた申請用紙が必要で、自動車税の減免申請であれば各都道府県の自動車税事務所へ、駐車禁止除外指定車標章の交付申請であれば、管轄の警察署への申請手続きが必要になる。
詳しいことは、各都道府県のホームページに掲載されている。そこでは各申請書がダウンロードできたり、申請に関する正しい情報を入手することが可能だ。掘り下げて行くと、駐禁除外は身体障害者本人が乗車していないときには使えないといったこともあるので、注意が必要。また問い合わせに関しては、税金減免は各地にある自動車税事務所、駐禁除外は最寄りの警察署になっている。