22歳のフレッシュなキムタクが登場【トヨタ・初代RAV4】
一線級で活躍する芸能人・有名人には、クルマのTVCMに出たことがある人が多い。1987年にアイドルグループでデビューし、現在は俳優としても活躍する木村拓哉さん(キムタク)もその一人だ。氏のクルマCMといえば「カローラ・フィールダー」が有名だが、最初のクルマCMは、1994年登場の「トヨタ・初代RAV4」だった。
初代RAV4はオンロードでの使用をメインに考えた都会派RV(当時はSUVという呼び名は普及していなかった)として注目を集め、当時「ライトクロカン」とも称された。乗用車ベースで乗り心地が良くて快適なSUVを作る、という現代のSUVブームの先駆けだったのである。
遊びやアクティブな生活を連想させるデザイン、そしてファッショナブルさで大きな人気を博したRAV4。テレビCMでも道無き道を行くシーンはなく、緑豊かな郊外や都市を駆け抜けていた。従来のクロカン車とは異なる洗練された姿は、とても印象的だった。
そしてRAV4を颯爽と乗りこなす木村拓哉さんは、当時22歳。まだショートカットだった氏のフレッシュなイメージは、都会が似合うRAV4まさにピッタリ! 1995年のCMでは、髪もお馴染みの「ロン毛」になって、CM内でも流行の兆しを見せていたスノーボードの腕前を披露していた。全編から溢れる「若者向けのクルマ」という雰囲気に、むしろ懐かしさを感じてしまう。
有名人が出演したCMはほかにもたくさん
このほか、テレビCMで話題になったクルマは数知れない。今思い出しただけでもアラン・ドロンの「マツダ・カペラ」、ポール・ニューマンの「日産・スカイライン」、小林麻美さんの「スズキ・アルト」、今井美樹さんの「ホンダ・トゥデイ」、マイケル・J・フォックスの「ホンダ・インテグラ」、大地康雄さんの「トヨタ・コルサ」など、枚挙にいとまがないほど。「おれのコルサに何をする」などの印象的なコピーも忘れられない。これからも記憶に残るCMがたくさん出てくることを期待しよう。