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車いす利用者が「恐怖」を感じることも! ヘルパーが教える「スロープ車両」乗降介助の10の注意点

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TEXT: 岡田幸一  PHOTO: Auto Messe Web編集部

【注意点その6——ウインチのスイッチを押すときは声がけ】
「ウインチのスイッチを入れるときは、『今から車椅子が前に動きますよ』とか『今から車椅子が後ろに下がりますよ』と利用者に声をかけてからボタンを押します」。

声がけをしてウインチ動作しているイメージ

【注意点その7——恐怖感をなくしてあげる】
「やはり、ウィンチなどで巻き上げていくため、意外と振動とか機械感が車いすに伝わります。声をかけないと恐怖感を感じられる場合もあります。健常者でも乗ってみたら結構怖いもんですヨ」。

ウインチでスロープを上がっているイメージ

【注意点その8——坂道での車いすの向き】
「もちろんスロープを上るときは、前を向いて。スロープを降りるときは背中側から下ります。これは、福祉車両での特別なことではなく、車いすで進む(動く)ときの坂道などでも同様の基本介助操作です」。

スロープを降りるときのイメージ

【注意点その9——車いすをロックする前に】
「軽自動車の福祉車両のスペース、車いすのサイズ、利用者さんの身長などを考慮して、運転席のシートを前後したり、リクライニングにしたときに、利用者の足が運転席に当たらないかなど確認します」。

車いす収納時の背もたれとゲートの関連性注意に関するイメージ

【注意点その10——車いすの固定は厳重に!!】
「ウインチのロック、車いすの車輪のロック、シートベルトが確実に作動するかなどきっちりと確認します。発進したときに、ゴン!と動いてしまうこともあります。普通にシートに座る健常者の場合と違って、車いすという車輪がついてるもの上に座っているので、【固定する】ことはとにかく厳重に確認します」。

ウインチロックのイメージ

事前知識があればアナタも介護できる

 以上のように、実際のヘルパーさんに体験談をもとに注意点をうかがったワケだが、いつ、どんなときに、アナタもスロープやウインチを使って、車いすの方(家族や大事な人だったり……)を乗せる場面に遭遇するか分からない。そんなときにも、この10コのポイントをぜひ思い出して欲しい。

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