【FC3S型】
RX-7は1985年に第2世代のFC3S型に発展した。スポーツクーペとしてひと回り大きな車体が与えられ車格の引き上げとともに、シャシー性能の見直しが図られたモデルだった。
メカニズム面でSA22Cと大きく変わった点は、リジッドアクスル方式のリアサスペンションがセミトレーリングアーム方式に改められ、合わせてトーコントロール方式を採り入れることで、スポーツカーRX-7に求められる旋回性能、路面追従性能の引き上げを狙う変更となっていた。
また、エンジンは654cc×2の13B型ターボに変更され、前期型で185ps、後期型で205ps、限定仕様の∞で215psの出力を得るまでに出力を高めていた。
車重は1200kg台に増えていたが、エンジン出力の向上、シャシー性能の向上により、スポーツカーとしての動力性能、運動性能は、SA22C型より一段高いレベルに引き上げられていた。もし、この第2世代のRX-7に難点があるとすれば、車両価格が引き上げられたことで、若年層が気軽に手を出せる価格帯から外れてしまったことだろう。