アナログメーターからマルチメーターへと進化
メモリが刻まれた丸い文字板の上を指針が振れ、エンジン回転数や油温&水温を指し示すアナログの追加メーター。ダッシュボードやピラーに追加メーターがズラリと並べられた様は、チューニングカーの象徴として長い間そのイメージを確固たるものにしてきた。だが、現在においては、追加のアナログメーターを以前のように見かけなくなってきたのも事実。
ここでは、その理由を追求し、ここ数年で起きている追加メーターの変化について、後付けメーターブランド「Defi(デフィ)」の広報担当でありテストドライバーの廣江謙一郎氏に話をうかがった。廣江さんは、レーサーとしてハンドルを握ることもあれば、レーシングスクールなどのインストラクターとしても活躍している業界の有名人のひとりである。
後付メーターと言えば「Defi」
Defi(デフィ)とは、自動車メーカーへの純正メーター納入メーカーである「日本精機」を母体とするアフターマーケットブランドのことである。純正メーター納入メーカーがここまでガッツリと後付けメーターをやっているのは世界でDefiだけだと言われている。
Defiの後付けメーターはすべて、モータースポーツに精通したスタッフたちが企画し、純正OEMで培った技術、試験設備、評価基準をクリアして高性能、高品質を備えているのが特徴。チューニングパーツでありながら、純正メーターと同じ部品を搭載した後付けメーターを知らぬ間に付けていた! などということが十分あり得るのも、Defiならではと言えるだろう。
それでは本題となる、ここ数年における後付メーターの変化について、Defiの廣江さんに質問をひとつずつぶつけてみた。