後付けメーターの本質について訊いてみた
ーそもそも後付けメーターって何ですか?
「クルマの各部の働き具合を可視化するのがメーターですが、純正には必要最低限のメーターしか装備されていません。純正で不足している車両情報に対して、必要な項目を必要なだけ見られるようにできるのが後付メーターです」。
ー後付けメーターをつけるメリットとは?
「後付けメーターをつけることによって、クルマの限界性能を引き出すことが可能になります。限界性能を引き出すためには、車両の各部の働き具合を監視する必要があります。タコメーターがなければ、エンジン回転数の効率の良いタイミングでシフトチェンジできません。油圧計がなければオイルの潤滑性能が維持できているのか分かりませんよね?」
ー自分にあった後付けメーターの選び方は?
「『何計をつければいいのか?』とよく質問されますが、どういう環境で、どう使うのか? 何の情報が欲しいのか?? などという目的が重要になってくると思います。例えば、スポーツ走行を前提とすると、(純正でついていなければ)タコメーター、水温計、油圧計、ターボ車ならターボ計を追加したいですね。油温ではなくて油圧計を勧めるのは、エンジンオイルは125°Cで油圧が低下するものもあれば、130°C以上でも油膜を保持できるものもあります。高性能オイルでも温度ではなく劣化などで潤滑性能が低下することもあります。従って、温度では補いきれませんので、優先すべきは油圧計でしょう」。
ーエコカーでも役立ちますか?
「じつはワタシ、自家用車でダイハツのミラ・イースに乗っています。純正にはタコメーターがついていません。低燃費走行をする際、後付けのタコメーターがとても役に立ちます。いや、役に立ちました。タコメーターのおかげで、いままでに1リッターあたり33kmで走らせたこともあるぐらいです!!」。
ー後付けメーターの買い方、取り付け方は?
「後付けメーターの取り付けは簡単なようにも思えますが、車種によって取り付け方が違います。信頼できるチューニングショップなどで装着してもらうのが一番です。購入の際にも、アフターフォローがしっかりしたお店で、フェイスtoフェイスで購入してほしいです。簡単に決済できるショッピングサイトで利用される方もいらっしゃいますが、間違えて買ったり、取り付けに失敗するなど、後悔される方をたくさんお見受けします。最終的にお店を選ぶのはお客様ご自身なので、よく考えてからご購入されることをおすすめいたします」。