低コストで愛車が見違える“お手軽ドレスアップ術”
クルマのドレスアップといえば、タイヤ&ホイール交換にローダウン…と、何かとお金のかかることばかり。しかし、予算に制約がある中で工夫して理想のクルマに仕上げていくということもカスタマイズの醍醐味だったりもする。
そこで今回は「低コストでオリジナリティを追求したい」とか、「いろいろドレスアップしたものの、さらなる一手に悩んでいる」という人に試してほしいメニューを集めてみた。小ワザを効かせることでさらなる個性化が図れる、効果的なフェイクネタを紹介しよう。
【エンブレムの流用】
どんなクルマにもエンブレムが付いているが、これを上級グレードに交換するのは昔から人気の手法。同一車種のトップグレードはもとより、ホンダの『TYPE-R』エンブレムを実際には存在しない車種に貼ってスポーティにカスタムするなど、雰囲気を盛り上げるのにも効果的といえる。
オーナメントを交換するのも定番の手法で、『トヨタ』マークを『レクサス』に変更するのは常套手段。日産の『インフィニティ』やホンダの『アキュラ』など、海外モデルを気取るとオシャレなイメージに変身可能だ。
注意したいのはセオリーを無視した使い方で、節操なく他メーカーのエンブレムを貼るのは無知だと思われる可能性が大! 日産GT-Rのように、世界に轟く超有名なエンブレムは神聖視されているので、本物以外が貼るのは勇気のいる行為といえるだろう。
【カーボン調シート】
フィルムメイクの中でも、特に人気なのがカーボン調シートによるスポーティメイク。最近は純正でも樹脂パネルにカーボン調を採用するなど、リアルカーボンにこだわらないディテールが多くなった。目立つ部分ではボンネット全面に貼って、カーボンボンネットを気取るのが有名。
ルーフに貼ってボディカラーを引き締めるのも、ドレスアップテクとしては人気の手法だ。
お手軽なパーツとしては、ピラーに貼る車種別カット済み製品もリリースされているので、DIY派なら利用しない手はない。インテリアパネルやドアトリムの一部など、アイデア次第でカーボン調メイクは広く応用できる。
【ブレーキキャリパーカバー】
フェイクパーツの代表格といえるのが、ブレーキキャリパーカバー。チューニングカーの大型ブレーキを模したカバーは、ポン付けでスポーティな足まわりを演出できる人気パーツだ。
装着する際に注意したいのは、ちゃんと固定できるのかというコト。それさえクリアすれば振動で脱落する心配もなく、ローコストで迫力のルックスに仕上げるコトができる。
もちろんカバーは見た目だけのファッションパーツなので、激しいスポーツ走行には不向き。熱がこもるとブレーキ性能が落ちるので、あくまでストリート用と割り切ってもらいたい。
【マフラーカッター】
純正マフラーの出口に装着することで、まるでマフラー交換したかのようなディテールが演出できるフェイクパーツ。エアロ装着時にルックスを整える専用品など、各種アイテムがラインアップされる。純正マフラーが片側1本出しでも、左右出しマフラーのように演出できるダミーマフラーも人気で、高価な専用マフラーじゃなくてもドレスアップは実現可能だ。
閑静な住宅街に住む人やハイエンドオーディオを追求する人など、マフラーを交換したくない人にとってマフラーカッターは便利なドレスアップパーツとなっている。
【フェイクステッカー】
ドレスアップと防犯効果を兼ね、オシャレな英字のセキュリティステッカーを貼るのがかつて流行った。今ならドライブレコーダーの搭載をアピールする『後方録画中』という意味の英字ステッカーを目にすることが多く、ドレスアップではなくとも人気のお手軽カスタムといえるだろう。
もちろん実際にドラレコを搭載していなくても、後方への録画アピールはあおり運転の抑制に効果的。たかがステッカーとバカにできない存在感を放ってくれるのだ。