天候に左右されず好きな時だけ車外に出られる
キャンピングカーでキャンプや観光など、自由気ままにアウトドアを安全・安心・快適に楽しむのは最高! ですが、折角のアウトドアなのに、車外に出たくなくなる時があります。キャンピングカーは「走る家」だから車内の方が快適・・・・・・という簡単な理由だけではありません。キャンピングカーに乗ってわかった5つの事を紹介しましょう。
1)雨ならではの景色が楽しめる
日本は雨が本当に多い! 特に最近は地球温暖化の影響もあってか降雨量も多く、その期間も長い様な気がします。雨は気分が憂鬱になるだけではありません。アウトドアライフの障害にもなります。まず、テント泊の場合、雨の中のテントの設営・撤収ほど、辛いものはありません。
何とかテントが設営できても、雨水が足元を流れる状況では、快適に過ごせるはずがありません。その点キャンピングカーの中なら生憎の雨でも快適。考え方によっては、車窓から眺める雨の風景や靄に煙る森などは、神秘的であり、癒しにもなります。
雨一滴もかかる事がない車内で、語らい、食事して、雨音を聞きながら眠りにつくという事もできます。雨の日は人も少なく、キャンプ場貸し切り状態なんて時もありますから、キャンピングカーだと「雨キャンファン」もいるくらいです。
2)四季を問わず快適な室内温度を保てる
爽やかな涼風から眩しい日の光のぬくもりなど、アウトドアの気温の変化に身をゆだねるのは気持ちが良いものですが、冷暖房完備の快適な環境に慣れてしまった現代人にとって、アウトドアの寒暖の変化は必ずしも心地良い時ばかりではありません。
うだる暑さはじっとしていても全身から汗が噴き出る天然サウナ状態。下手をすると熱中症でダウン、なんて恐れもあります。逆に冬キャンプは、極寒の中で八甲田山の悲劇の様な状況になるかもしれません。そんな時でもキャンピングカーなら、エアコンが装備しているなら夏は冷え冷え、冬はFFヒーターでポカポカです。
特に、気温は快適な睡眠にも繋がるので、くるま旅では、非常に重要な要素となります。そんな「ぬくぬくキャンプ」は邪道だ! という方もいるかもしれませんが、自然の暑さや、寒さを体感したい場合は、その時だけ車外に出ればよいのですから、それも嬉しいですね。
3)キャンパー泣かせの虫も外にいるよりは防げる
虫です。アウトドアですから、ブ~ンといて当然。いなかったら、それは農薬ドバっと散布されている? とかで不安になります。そうです。アウトドアに虫はつきものです。しかし、わかっちゃいるけど・・・ではありませんが、煩わしい存在です。
特にご婦人方には評判が悪く、時には黄色い声ならぬ、黄土色の悲鳴がこだましたりします。この虫がいるからというだけで、アウトドアについて来ない奥様方もいます。男の私でも、車外に出た途端に「美味しそうな人間が来たぁ~!」と、腕や足に500円玉クラスのアブがピタッととまった時は、思わず「げげげげ~っ!」となります。
通常のキャンプですと、スクリーンテントなどを使いますが、それでも「野郎・・・どこから入ってきやがった!」と虫の侵入があるのですね。きゃ~っという悲鳴で済めば、まだ良いですが、暑いので半パンで外にいると、暫くすると足が蚊の攻撃でパイナップルみたいになっちゃう事もあります。
そんな時でも、キャンピングカーの中にいれば安心・快適です。勿論、たまに車内に虫の一匹や二匹は入ってきますが、外にいるよりは防げます。奥様には防虫室となったキャンピングカーで、快適にお過ごし頂き、ご主人も虫のイライラのトバッチリを受ける心配もありません。
4)家のベッドと同じくらい快適な睡眠ができる
キャンピングカーには本格的なベッドがあります。広く、フラットで、それはそれは安眠できます。勿論、通常のキャンプでも快適なマットやコットなどもあり、熟睡できるものをありますが、やはり私はキャンピングカーのベッドが好きです。
普通車の車中泊だと、どうしてもフラットシートにしても凸凹があり、車中泊専用マットを敷いても、寝心地がイマイチな時があります。くるま旅では、安眠・熟睡が非常に大切になってきます。寝不足は昼間の運転に悪影響を与えます。
もはや快適かどうかのレベルではなく、命にも関わってきます。命といえば普通車の車中泊だと、エコノミー症候群になってしまう恐れもあるから、これは要注意です。寝心地の良いベッド、家のベッドと同じくらい快適な睡眠ができるベッドがあれば、多少のオヤジのイビキがあっても寝られるもんです。
5)自由気ままにアウトドアが楽しめる!
最後の「自由気まま」は、これまでの4つにも関わってくるポイントです。キャンピングカーの何が良いかというと、「自由気まま」な事。アウトドアを楽しんでいても、好きな時に、車内に入ったり、車外に出たりと自由自在です。
目一杯、自然の中で、自然に浸る事もできれば、雨や雷があった場合などは、車内に逃げ込む事もできますし、バタンキューしたい時には、そのままベッドに潜り込んで眠り込む事もできます。逆に言うと、いつでも好きな時だけ車外に出られるので、普段は車内でまったりしていれば良いという事になります。この自由気ままな楽しみ方は、一度やると止められません。
昔、アウトドアの猛者が「不自由を楽しむのがアウトドアだ!」と豪語していましたが、確かにそれはアウトドアの醍醐味でもありますが、世の中、猛者ばかりではありません。まったり快適に自由気ままにアウトドアを楽しむのも良いですね。どちらを選ぶ事もできるのもキャンピングカーならではですね。