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名車だらけの「いすゞ」乗用車のハイパフォーマンスモデル! 「イルムシャー」ってそもそも何?

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田了,いすゞ自動車,OPEL,Auto Messe Web編集部

SUVのビッグホーンをイルムシャーでフルライン化

 ジェミニもアスカも、そのモデルライフの終盤には、他社からのOEMモデルとなってしまいましたが、最後までいすゞが自社開発し、さらに他メーカーにOEM供給されていた、言うならばいすゞを代表するクルマとなったのがSUVのビッグホーンでした。

 そしてこのビッグホーンにも、イルムシャー仕様が用意されていました。最初に登場したのは87年のこと。ジェミニのイルムシャー・モデルの登場から、わずか1年しか経っていませんでした。イルムシャー仕様のビッグホーン

 ビッグホーン自体、登場した時はショートボディ/ロングボディ、メタルトップ/ソフトトップのバリエーションはありましたが、すべて2ドアの4ナンバーのみでした。そこで5ナンバーのワゴンモデルや4ドアモデルなど、フルライン化が進められることになりました。

 その一環として、評判の良かったイルムシャー・モデルにもフルライン化の波が押し寄せてきました。ボディだけでなくエンジンも、直噴ディーゼルから2.6ℓのガソリンエンジンまで選択肢はずいぶん広がっていきました。もしかしたらイルムシャーのステッカーが最も似合っていたクルマは、CMで印象深かったジェミニではなく、ビッグホーンだったのかもしれません。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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