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国産自動車メーカーで最古! いまの「ダイハツ」しか知らない人には衝撃の「神旧車」たち

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田了、Auto Messe Web編集部

ハイゼットを発展させたフェローの登場

 軽商用車としてピックアップトラック&ライトバンをそろえていたハイゼットをベースに、乗用車が登場したのは66年のことでした。ダイハツ軽乗用車のベースとなった軽商用車ハイゼット

 ダイハツ・フェローと名付けられた2ドア3ボックスのセダンはL37Sの型式名が示す通り初代ハイゼットの最終モデル(トラックがL37、バンがL37V)の発展モデルでしたが、商用車系がリアサスペンションをリーフリジッドで纏めていたのに対し、フェローではダイアゴナル・スイングアクスルによる独立懸架とし、4輪独立懸架を奢っていました。4輪独立懸架サスペンションで軽自動車のフェローが登場する

 また“プリズムカット”と呼ばれるスクエアなデザインは国産車初の角型ヘッドライトの採用と相まって上質感を演出していました。エンジンはハイゼットの最終モデルと同じ2ストローク2気筒の空冷ZL型を水冷化したZM型(最高出力23馬力)を搭載。大人4人が無理なく乗れる軽乗用車として人気を博し、ダイハツの基盤強化の一助となりました。

 68年には、前年に、高性能を売り物に登場したホンダN360(31馬力)に対抗し最高出力を32馬力とした高性能なSSが誕生しています。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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