安全運転をサポートする機能が拡充
高齢になるに従い、細かなことが少しずつ億劫になってくるようです。それは運転にも通じることで、そうした症状がクルマの運転でもトラブルを引き起こすと言われています。
やっかいなのは、そうした症状を自分ではなかなか気が付くことができないこと。そんな中、最近のカーナビゲーションはその状況を少しでも自覚できるよう、さまざまな工夫がされています。ここではそんな高齢ドライバーに役立つカーナビゲーションを紹介します。
【パナソニック】
うっかりミスの代表が交通規制の見落としです。特に高齢になると視野が狭まり、標識などを見過ごしてしまいがちになると言われています。そんな状況を反映してか、最近のカーナビゲーションでは交通規制を画面上の表示とアラートで知らせる機能を搭載する機種が増えています。その機能に特に熱心なのがパナソニックです。
パナソニックはインダッシュ型の「ストラーダ」と、ポータブル型の「ゴリラ」の両シリーズでこの機能を搭載しています。
たとえば、一時停止がある交差点に近づくと画面上に大きく標識を表示すると同時に、音声で「一時停止です」と警告。急カーブに近づけば「急カーブ」の標識と「この先カーブです」の音声で知らせてくれるのです。さらに事故多発地点の情報も収録されており、これは見知らぬエリアでの注意喚起につながります。
安心機能として特に見逃せないのが「逆走検知」機能の搭載です。高速道路でのサービスエリア/パーキングエリア(SA/PA)で休憩後にクルマを走らせると、まず逆走に注意するよう音声で警告を発し、それでも高速道路の合流部で逆走を始めたら、次は画面上に大きめのアイコンと同時に音声でも警告を発します。つまり、高速道路での逆走をダブルで知らせてくれるのです。
この機能を搭載している「ストラーダ」は、9〜10型大画面の「Fシリーズ」と7型画面の「RXシリーズ」がありますが、使い勝手ではCDの出し入れがスムーズなRXシリーズかもしれません。
一方の「ゴリラ」は画面サイズが7型と5型の2タイプがあって基本機能は同じ。最上位モデルだけが地図データ更新が3年間無料となっているほか、VICSの表示も可能となっています。
パナソニック「ゴリラ」CN-G1400VD
「ゴリラ」の2020年モデル最上位グレードモデル。画面サイズは7型。交通情報をルート案内に反映できるVICS-WIDEに対応し、3年分の無料地図更新が付く。他にVICS-WIDE/無料地図更新を備えない7型モデル(CN-G740D)と5型モデル(CN-G540D)がある
パナソニック「ストラーダ」CN-RX06WD
ダッシュボード内に収めるインダッシュ型ナビで、サイズはトヨタ車などに合わせた幅200mmモデル。別売のドライブレコーダー連携に対応したほか、カーナビで唯一ブルーレイディスクを再生できる。NaviConを使ったスマホ連携による目的地検索にも対応する