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消滅した伝説の車名「セリカ」! 世界に名を轟かせた「偉大すぎる」モータースポーツの歴史とは

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: トヨタ、童夢、TOYOTA GAZOO Racing、富士スピードウェイ、原田了、Auto Messe Web編集部

グループ5からグループCへと進化したトムス・童夢セリカC

 3代目となるA60型セリカは1981年に登場。引き続きWRCでは主戦マシンとなりますが、ベースとなったのはGT-TSと呼ばれるホモロゲーションモデルから進化したグループB車両でした。アウディを筆頭とする4WD勢が台頭してくる中、後輪駆動のセリカはアフリカ・ラウンドで威力を発揮。幾度も優勝を飾っています。TA64型セリカツインカムターボ

 一方、レースではセリカから派生したセリカXXがツーリングカーレースに参戦していました。しかし最大のトピックとなったのは82年に登場したグループCのトムス・童夢セリカCでしょう。

 これはグループ5仕様のトムス-童夢セリカ・ターボに続きトムスと童夢で共同開発されたグループCです。プロモーションの観点からA60型セリカに似たコクピット(のシルエット)を特徴としていましたが、トヨタのワークスエンジン(18R-G改)をミッドシップに搭載した本格的なグループCマシンでした。

 デビューとなった鈴鹿1000kmでは早々にリタイアしてしまいましたが、最大の目標としていたWEC in JAPANでは堂々の5位入賞を果たしています。

ラリーでは4WDで参戦した前輪駆動の4代目

 1985年に登場した4代目セリカは、それまでの後輪駆動から前輪駆動へと大変革を遂げ、型式もA60型からT160型へと一新されています。そして4輪駆動機構を組み込んだGT-FOURが誕生し、6気筒エンジンを搭載したXXはスープラとして独立することになりました。ST165型 セリカGT-Four

 WRCはグループBが終焉を迎えライバルは4輪駆動のグループAへとコンバートされていきましたが、GT-FOURのグループAがデビューするまではFRのスープラがショートリリーフを務めていました。88年からは再びセリカがWRCの主戦となって4WDのノウハウを蓄積していき、GT-FOURは90年シーズンには遂に、王座を恣にしていたランチアの牙城を破り、カルロス・サインツがドライバーズチャンピオンに輝いています。これは国産車として初のWRCタイトルでした。 セリカGT-Fourのリアビュー

 一方、レースではスープラの活躍が目立っていましたが、T160型セリカもダン・ガーニー率いるオール・アメリカン・レーサーズ(AAR)からGTO仕様のマシンがIMSAに参戦しています。4T-GT改を載せたシャシーにセリカのカウルを被った純レーシングカーでしたが87年には見事、コンストラクターチャンピオンを
獲得しています。オートモビルカウンシルに展示されたIMSA仕様のT160型セリカ

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