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「昔のカスタム」じゃない! 「エアバッグ」も「スイッチ」も活かすイマドキ「ハンドル交換」が熱い

「ステアリング」のカスタムでグレードアップ

 ドレスアップ派/チューニング派という趣向に関係なく、昔からインテリアカスタムの定番となっているのがステアリング交換。デザインやサイズ、材質を含めた握り心地というのはドライバビリティに大きく影響するため、自分が気に入ったものに交換すると運転そのものが気持ち良くなる。運転中、常に手が触れている部分だけに、こだわってみてはどうだろう。

かつては身近なカスタムだった

 エアバッグが普及していなかった昔は交換も簡単で、3千円程度の車種専用ボス(車両とジョイントするパーツ)さえ手配すれば市販のステアリングを気軽に装着できたものだ。もちろん、今でも車種専用のボスを使って同様のカスタムは可能だが、エアバッグキャンセラー内蔵のボスは約1万円〜と高価で、安全装備であるエアバッグを取り外す行為は時代に逆行するカスタムと言わざるをえない。

 さらに任意保険によっては、割り引き項目となる安全装備を外すことで保険料が値上がりする場合もアリ。ステアリングを丸ごと交換するというカスタムは、割り切った覚悟が必要なのだ。

 そうは言っても、廉価グレードの純正ステアリングなど、樹脂製で握り心地がイマイチなものをなんとかしたいと思っているユーザーは多い。手軽に装着できるステアリングカバーもあるが、握りが太くなった状態に違和感を感じてしまう。

現在は純正エアバッグ対応モデルが主流

 そこで人気を集めているのが、純正エアバッグ対応ステアリングだ。これなら純正エアバッグを残したままステアリング外周部のみ交換することができ、好みのデザインや材質、握り心地を追求することができる。

 基本的にはステアリング外径は純正と同寸法で、握る部分が手の形状に馴染むように形取られた「ガングリップ」仕様だったり、スポーク部分がカーボンやウッド(木目)柄のタイプが主流。なかには、スポークのレザー部分を好みの色で仕立てられるセミオーダータイプのステアリングも発売されている。

 車検に関しても、大手カー用品店で販売されているような商品であれば保安基準に適合しているハズなので、問題無く通すことができるだろう。ただしディーラーによっては「純正品から交換しただけで対応不可」というようなケースもあるので注意してほしい。

マイナー車種でも交換できる可能性あり

 実際に交換する際も各車種専用設計なのでボスなどの追加出費はなし。車種によって異なるが商品は大体3万〜6万円ぐらいのものが多く、工賃は5000〜1万円前後が相場となっている。また、社外品ステアリングの車種設定リストに載っていない車種でも、同じ自動車メーカーの別車種と互換性のある場合が多く、エアバッグユニットの形状から検索すれば流用カスタム情報が得られることもある。ステアリングは共用率の高いパーツなので、マイナー車種でもあきらめずに探せば、きっとカスタムできることだろう。

 クルマを運転する際、常に握っているステアリングはとても重要な役割を担っている。手になじみ、見て&操作して満足できる質感というのはエクステリアを飾るよりも実感できるパーツといえるのだ。

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