デメリットが少ないカナードは装着する価値が大きい
レーシングカーの空力スペシャリストとして知られるムーンクラフトのデータによると、スーパーGTのLOTUS EVORA(GT300クラス)に、ムーンクラフトが開発したフロントカナードを取り付けると、フロントのダウンフォース(CLf)は8%も増加。その分、ドラッグ(空気抵抗)が増えそうだが、Cd値(空気抵抗係数)は0.3%しか増えなかったとのこと。
もちろんムーンクラフト製のカナードがスグレモノだというのはあるにせよ、効果は大きくデメリットが少ないカナードは、装着する価値が大きいことがわかるはずだ。
市販車にもアフターパーツで取り付けられるカナードがいくつか発売されているが、ドレスアップではなく機能パーツとして装着するなら、ワークス系のブランドか、モータースポーツで実績のあるエアロメーカーの車種専用で、取り付け位置も細かく指定されているものから選びたい。
また形状や材質によっては、保安基準をクリアできない製品もあるので、保安基準に適合しているかどうかを確認してから装着しよう。