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「シャコアゲ」の波はアルトにラパンにトコットまで! 似合わないと思いきや「ハッチ軽」のアゲが驚きのカッコよさ

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TEXT: 内山 智子  PHOTO: K-STYLE編集部

車体も改造費もリーズナブルだからセカンド派にもビギナーにもオススメ

 リフトアップスプリングとタイヤ(&ホイール)を変えるだけで“それっぽく”見せられる手軽さがアゲの魅力だが、そのホイール&タイヤも幅広く選べるのがいいところ。ハッチバックだからこうしなければならないというルールはないし、定番スタイルも存在しない。千葉県の軽自動車アフターパーツメーカー「KLC」のデモカー、ミラトコット。

 タイヤ一つとっても、ワイルドなオフロード系タイヤにするか、それともあえてラジアルタイヤを合わせるのか、はたまたホワイトリボンでレトロ感を出したり、ホワイトレターでアクセントを付けたりなど、選択肢は様々。車高短の時は引っ張り具合などが、見た目的にもハンドルの切れ具合的にもかなりの重要案件だったが、その心配は無用(外径を欲張り過ぎると内側に干渉する事はある)なので、見た目重視でセレクト出来る。マーガレットホワイトの鉄ちん風ホイールにホワイトリボンタイヤを組み合わせている

 ホイールにしても「セオリーがいい意味でないので意外と何でもいけちゃいます」。例えば鉄ちんから王道カスタム系ホイールまで、何を履かせても「アリ」に見せられる。自分好みを突き進めるから、ドレスアップビギナーでも挑戦しやすいジャンルと言えそうだ。鉄ちん風アルミホイールにナンカンのオフロードタイヤを合わせた足元

気軽に乗れる古い型のハッチバックが狙い目&実践しているオーナー車紹介

 車高を上げることで乗降が快適になったり、どこにでも行けるという部分から「機能パーツ」としてリフトアップスプリングを欲しがる層もいるようだが、あくまでもドレスアップメーカーKLCとしては「アゲてオシャレに乗る」ことにこだわりたい。リフトアップ済みのDA62エブリイとL250ミラ

 では、どんな車体がアゲに似合うのか。
「個人的にイカツいクルマ、軽自動車で具体的に挙げると“カスタムグレード”でアゲは難しいと思う。どこかに可愛さのあるクルマの方が、多分似合うと思うんですね。その点でもハッチバックはハマる車種が多い。しかもちょっと抜けた感じぐらいの方がいいので、古いハッチバックなんか凄く味があっていいと思う。他の人が手掛けていないような、ひと昔前のハッチ車をあえてアゲてオシャレに見せるっていうのは本当にオススメ。古い型特有の、なんというかチープな感じが、逆に今いいと思うんです。アゲることで新しい魅力が出せると思いますよ」。ちょいアゲされたL250Sミラのフロントビュー

 それを踏まえて最後に紹介したいのが、同様のコンセプト(?)を掲げて、平成16年式のL250SミラをリフトアップしたHさん(山形県)。若い頃からシャコタン一筋だったが、少し前にリフトアップ系のクルマ作りを手伝った事をきっかけに「アゲもいいな」と思い、自分でもやってみたという。スプリングとタイヤ外径で車高を上げたL250Sミラ

 とはいえ、このミラも先の初代ラパン同様、アゲ用のパーツはない。やはり他車種用パーツを流用して加工し、ホイールを日産純正14インチの鉄チンホにインチアップしてオフロード系タイヤを組み合わせる。そのタイヤも、今流行のホワイトレターではなくあえてのイエローレター仕様にしてアイキャッチにしているがポイント。リフトアップしたミラのサイドビュー。タイヤの文字とアンテナボールを黄色くしてアクセントにしている

「アゲはイジっているのに不便さがない。だから普段乗りには最高ですよね。シャコタンに乗っていたけど、結婚などの家庭環境を機にクルマイジりから泣く泣く離れた人も多いんです。でもちょいアゲなら乗り心地もそんなに悪くないしどこにでも行ける。だから家族の賛同も得られやすいんじゃないかな、と。実際このミラも周囲からの反応も上々で、この前なんて女子から“かわいい”って褒められましたよ(笑)」。リフトアップしたミラのリアビュー

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