ベース車には設定がないカブリオレにも用意されている
FCAジャパンは「アバルト595シリーズ」に、往年のピッコロモンスター「595SS」をオマージュした限定車『595/595C esseesse(エッセエッセ)』を設定し、305台限定で2020年9月19日(土)から販売する。
発売される同車は、1963年に登場したフィアット・アバルト595をベースにチューンを施した「フィアット・アバルト595SS」の車名に由来する限定車で、エッセエッセ(SSのイタリア語読み)というのはアバルト595と695に用意されていたスポーツグレードのこと。排気系チューンやボディサイドのストライプを始めとする数々の専用アイテムが与えられていた。
現代のアバルトにおいてもエッセエッセは2009年にアバルト500のパフォーマンスアップを図るキットが、元祖SSをオマージュする形で復活している。それから10年を経た2019年に、70周年と連動してアバルト595に最新版esseesseが用意された。
今回、限定車のベースとなったのは、最高出力180馬力を誇る「595 Competizione(コンペティツィオーネ)」で、エキゾーストシステムは、標準装備されるアバルト製レコードモンツァではなく、アクラポビッチ社製を搭載。これまでとは、ひと味違った音色を奏で、走行中の気分を盛り上げること間違いなし。
ボディカラーには、初代595SSを彷彿とさせるGrigio Campovolo(グレー)を採用。これにホワイト仕上げの17インチアルミホイールやサイドストライプなど、現代風のアレンジが加えられている。DNAを受け継ぎながら現代的なリファインが施された。
インテリアは、限定車専用に赤いステッチが施されたSabelt製カーボンバックシェルセミバケットシートや専用カーボンインストルメントパネルを採用。トランスミッションは、ATモード付5速シーケンシャルトランスミッション(MTA)と5速マニュアルトランスミッション(MT)の2種類から選択することが可能だ。左ハンドルを好む人もいると思うが、全車右ハンドル仕様となっている。
アバルトファンとして嬉しいポイントは、ハッチバックに加え、通常はベース車には設定のないカブリオレも用意されていることだ。強いて言えば、エッセエッセキットの木箱も欲しいところではあるが、それが付属されないのが惜しい。
なお車両価格は、595 エッセエッセが403万円(MT)/420万円(MTA)、595C エッセエッセは426万円(MT)/443万円(MTA)。
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https://www.abarth.jp/limited/595-esseesse/?utm_source=TopSlider