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「悪路走破性」よりも優先は「使い勝手」! 日本のキャンプ場では「SUV」よりも「ミニバン」が万能だった

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: 青山尚暉、Auto Messe Web編集部

ボックス型ミニバンなら荷室開口部がベンチ代わりになる

 例えばホンダ・オデッセイ。3列目席を床下にすっきり格納することで、拡大荷室フロアは幅1220mm、奥行は3列目席格納時で最小815mm~最大1550mm(2列目席のスライド位置による)、天井高1220mmという大空間が出現。現行モデルのホンダ・オデッセイ

 しかも、荷室開口部地上高はアブソルートで515mmと、世界のステーションワゴンの同平均値620mmより圧倒的に低く、重い荷物の出し入れも楽々。まさに大容量ワゴンと呼べるクルマにアレンジできるのだ。それだけじゃない。

 アルファードやノア、ステップワゴン、セレナといったボックス型ミニバンは、3列目席格納前提ではあるものの、広大で天井の高い拡大荷室フロアを備えるだけでなく、万一の雨の際、大きなバックドアがボディ後端から約1m張り出した(寸法は各車の平均値)ひさしになる点に注目だ。荷室開口部がベンチ代わりになり、雨をしのげるどころか、雨の景色を濡れずに楽しめるのである。三菱デリカ、トヨタ・ノア、ホンダ・ステップワゴン、日産セレナといったボックス型ミニバン

 さらに、高地、山間部でありがちな、予期せぬ大雨や強風に見舞われ、テントから一時避難しなければならない緊急事態でも、室内空間に余裕があり、1-3列(または2-3列)フルフラットアレンジが可能なミニバンなら、車内がリビング、ベッドスペース、避難場所になるから心強い。HVミニバンでAC100V/1500Wコンセントが付いていれば、車内外でコーヒーメーカーや照明なども使え、一時避難中も不自由しなくて済むのである。HVミニバンに装備されているAC100V/1500Wコンセント

 もちろん、生活4駆レベルの走破性であっても、4WDを選べば、さらに安心だろう。晴れているときにフツーに走れる道が、大雨でぬかるみまくって滑りやすくなった路面状況で威力を発揮してくれる。ちなみに、超心配性の人が、そこまで言っても、悪路走破性にこだわるなら、世界でほぼ唯一、ミニバン×本格SUVの実用性と機能、走破性を兼ね備えるデリカD:5を選択すればいい。マイナーチェンジをした三菱デリカD5

 車内の大空間、荷物の積載力(実際、三菱ファンのアウトドア派は、荷物の積載力から、アウトランダーではなく、デリカD:5を選ぶ傾向がある)、車内がリビングにもベッドルームにもなるシートアレンジ性、バックドアのひさし機能、そして抜群の悪路走破性のすべてが手に入る。マイナーチェンジ後の三菱アウトランダーPHEV

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