アルミホイールの修理は色をどうするか
路上駐車の取り締まりが厳しくなってから、左側のホイールを縁石に擦るというトラブルが減っているという。たしかに駐車場を利用すればタイヤの横に擦るような縁石はないのでなるほどである。
ホイールの擦り傷補修用としてはアルミパテが発売されている。これはボディ用のパテと同じく、削れてできた凹みを埋めるものなので使用法はボディ同様、傷がある部分を耐水ペーパーで擦って面を整えたあとに脱脂とマスキングという下準備をする。
そして傷の部分にパテを塗るのだが、アルミパテはふたつの材料を混ぜて使用するが、ここのポイントは説明書に記載されている配合の割合をしっかり守ること。配合率があっていないと硬化しないこともあるのだ。季節にもよるが1日から2日ほど乾かしてから耐水ペーパーで面をキレイにしていくという手順。
作業自体は難しくないが、ホイールは形状が複雑なのと作業する面が低いので何をするにも姿勢が辛く、なおかつ作業面の状態に確認もしにくいので、作業する際はクルマから外して行ったほうがいいだろう。
なお、アルミパテの色はアルミホイールによくある銀色なので、色つきのホイールを修正したあとは塗装も必要だ。
しかし、アルミホイールに塗られている色はボディ用のタッチアップペイントのような補修用塗料は売っていないので、ボディ用から似た色を探すか、もしくは数種類のタッチアップペイントを用意して自分で色を調合することになる。
がんばって調色してもなかなか同じ色にはならないが、今回の内容のDIYなら調色用のタッチペンを数種類購入したとしても5000円くらいで済むので、目立たなくなればいいと言うレベルであれば安上がりに納めることができる部分。
ただし、傷が大きい場合は話は違う。大きな削れや欠けがある場合は見えているダメージだけでなくホイール自体に歪みが出ていたり、どこかにひび割れが出ていたりすることもあるので、安全面のことから傷の範囲が広いホイールはできれば使用しないことを勧める。
とはいえ旧車用などの稀少ホイールでは傷があっても使いたいという気持ちも強いと思うので、そういう場合はホイール修理専門業者へ出して再利用が可能かを調べてほしい。