オリジナルシャシーにV8レーシングエンジンを搭載し、ル・マンでポール奪取
当初はマーチなどの市販シャシーを購入し、それにレース専用に設計された3LV8ターボのVEJ30を搭載していました。が、やがてエンジンをストレスマウントするカーボンファイバー製モノコックシャシーを製作、エンジンもブランニューのVRH30を開発。VRH30はやがて3.5LのVRH35へと進化していきました。
そして究極のモデルが90年に誕生しました。完全な自製のシャシーに最終チューニング(予選スペシャル)を施したVRH35Zを搭載したニッサンR90CKが、90年のル・マン24時間レースで日本車として初のポールポジションを獲得することになったのです。
レースでは相次ぐトラブルに見舞われてリタイアする日産チームのマシンもありましたが、長谷見昌弘/星野一義/鈴木利男組が5位入賞。日本車/日本チーム/日本人ドライバーとしてのベストリザルトを更新することになりました。
一方JSPCでは90年から92年まで3年連続してチャンピオンに輝いています。ここでも日産/NISMOのパフォーマンスが発揮されたのです。