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「抜く」より大切なのは「抜かれ方」だった! サーキット初心者が憶えておくべき重要なマナーとは

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

コース上で速いクルマに追いつかれたときの対処法

 サーキットでは、速い人≒上手い人が抜いていくのが基本なので、ビギナーで「いまの走りで目いっぱい」という人が、何か特別なアクションをする必要はない。逆に後ろから迫ってくる速いクルマに気が付いて、急にラインを変えたり、減速したりする方がよっぽど危険だ。サーキット走行時の混走は接触を避けるために早めに相手に意思を伝えたい

 でも、少し余裕がある人ならば、ストレートなどで後続車にポジションやラインを譲ってあげるといいだろう。その場合、アウト側でもイン側でもいいので、いま走っているところから近い側にウインカーを出しながら寄っていき、ほんの少しだけアクセルを緩めて抜かせてあげる。大事なのは自分が寄ろうとする側にウインカーを出すこと。そうすることで後続車は、自分の存在に気が付いているということがわかるし、譲ってくれという意思を確認できるからだ。自分がよける方向にウインカーを点滅させる

 また、必ずしもレコードラインを開ける必要はないというのも重要なポイント。例えばホームストレートを走っていて、次の1コーナーが右コーナーだったとする。

 ストレートでは左端がレコードラインになるが、抜かれる側のクルマはレコードラインを開けて、わざわざ右端による必要はなく、左端をキープしたまま、左方向にウインカーを出し、ほんの少しアクセルを緩めたり、1コーナーのアプローチで早めに減速を開始して、抜かせたいクルマに抜かれるまで、ウインカーを点滅させたままで、左端を走り続けるのが正しい抜かせ方だ。ホームストレートでは左に寄りすぎず、今の走行ラインを維持しながらウインカーを点滅させる

ポイントは自車を寄せる方向にウインカーを出すこと

 逆に後続車との距離が離れていたときは、ストレートで右ウインカーを出し、右側に寄って抜かせるのもOK。そのまま1コーナーに向かうと自車がイン側=レコードラインになるが、このときはウインカーを出しながら、インベタで1コーナーをクリアするのが正解。後続車との距離が離れていたときは、ストレートで右ウインカーを出しインベタでコーナーに侵入をする

 ストレートではイン側を走り、他のクルマに道を譲っていたのに、コーナーが近づいたところで「レコードラインのイン側を開けてあげないと!」と思い、インからアウトに進路を変えようとするのは、後続車とラインが交錯するため一番危険だ。インからアウトに進路変更をするのは、後続車とラインが交錯するため危険

 他車に譲るときは「インならイン」、「アウトならアウト」の、どちらでも構わないので必ずウインカーを出しながらコースの脇に寄って、わずかに減速すること。ときどき、相手に抜いていってもらいたい方向にウインカーを出す人がいるがこれはNGだ。なるべくラインを一定にした方が後続車にも伝わりやすい

 大排気量車から小排気量車までたくさんのクラスが混走するレースでも、自分が寄っていく方向にウインカーを出して譲るのがルールになっている。

 あんまり後ろを気にしていても楽しくは走れなく危険だ。インフィールドではきちんと前を向いて、自分の走りに集中し、ストレート手前で後方を確認して、譲るときはマナーよく譲る。これが走行会を楽しむための要諦だ。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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