③忘れ物は最悪キャンプ不可に
次はキャンプ道具の忘れ物。コンビニで調達できたり近くの人に借りれば済むモノならともかく、テントのペグやスリーピングバッグといった必需品がなければ、キャンプそのものが不可能になってしまう。けれどそんなトラブルも独りなので誰にも迷惑は掛からず、困難な状況を独りでどうやって切り抜けるか、ということも後々になってみれば良い思い出になる可能性はあるが…。
とはいえ、やはりトラブルは無いに越したことはない。心配な人は自分なりのチェックリストを作るなり、忘れ物をしないための工夫を凝らしたい。
④死に直結する「一酸化炭素中毒」
ココからは大きな事故に直結する、特に注意すべきポイントをいくつか。毎年のように報道される事故として「一酸化炭素中毒」がある。これは閉じたタープのなかで炭火を使って調理したり、冬にテント内でストーブを使うなど、原因は火の怖さと取り扱いを甘くみたことがほとんどだ。
狭い空間で止むを得ず火を使う場合は換気を確実に行ない、市販の一酸化炭素チェッカーも必ず使うべし。その際は電池切れやセンサーの故障を考慮し、ふたつを併用すれば安心度がより高まる。
⑤一瞬で牙を剝くこともある「水」の危険性
自然の脅威でいえば水、というか雨にも気を付けたい。管理者が居て区画されているキャンプ場ならさほど心配ないが、無人で川や山に面しているロケーションなら、増水や土砂崩れの可能性を考慮することが大事。できる限り安全な場所を探してテントを張ったり、危険と判断したら速やかに撤収する判断力が求められる。そんな状況にならないよう、天気をチェックしておくことも大切だ。
⑥山間部で音信不通の恐怖
最後は携帯電話の電波について。今どきのキャンプ場はWi-Fiが使えることも珍しくないが、山間部には依然として電波が繋がらなかったり不安定な場所が多くある。不測の事態に連絡や通報ができなかったり、気象情報を調べることができないのは非常に不安。ソロキャンプならそういった場所は避けたほうが無難だ。
このように注意しなければならない点は多々あれど、多人数じゃ味わえない魅力も少なくない。くれぐれも自らの安全を最優先にしつつ、ソロキャンプの奥深さにハマって欲しい。