サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

「盗難」「忘れ物」に加えて恐怖の「音信不通」も! ブームの「ソロキャンプ」で死の危険もある「落とし穴」6つ

リスクや危険性を理解して楽しい「ソロキャンプ」を

 “ひとり”を満喫するアクティビティとして、すっかり市民権を得た「ソロキャンプ」。一人分の道具をクルマやバイクに載せてキャンプを楽しむ行程は冒険的であり、かつ単独行動でしか味わえない開放感に浸りつつ、自分だけの時間を過ごすことができる。しかし単独だからこそ気を付けたい点はいくつもある。場合によっては命にも関わりかねない、絶対に避けるべきミスの代表例を紹介していこう。

①盗難事件が頻発中

 ココで挙げる注意点はソロキャンプに限ったことではないが、人数がいればミスに気付く確率はグッと高まるハズだし、失敗してしまった後の選択肢も間違いなく増える。単独であることは自由な反面、自己責任の範囲が大きいことも忘れてはいけない。

 というワケでまずは盗難について。自然のなかでリラックスすると気も緩みがちだけど、コテージならともかくテントのセキュリティはゼロに等しい。近くの散策などで長く留守にするときは当然として、洗い物やトイレのときも貴重品は必ず携行しよう。そして高価なギヤが盗まれたなんて話も決して珍しくない。寝るときは大事なモノは極力テント内か、またはクルマのなかに入れておいたほうが安心だ。

②寝坊が周りに迷惑をかけることも

 続いてはお酒の飲み過ぎや夜更かしによる寝坊。人気のキャンプ場は翌日も予約でいっぱいというケースが多く、チェックアウトが遅れると他のキャンパーや施設の人に迷惑がかかる。

 独りでお酒を飲みながら夜空を見上げ、物想いにふけっていたら飲み過ぎて翌朝は寝坊……なんてこともなくはない話だろう。心配なら片付けに必要な時間を踏まえたうえで、スマートフォンなどのアラームを設定しておくことをオススメする。

③忘れ物は最悪キャンプ不可に

 次はキャンプ道具の忘れ物。コンビニで調達できたり近くの人に借りれば済むモノならともかく、テントのペグやスリーピングバッグといった必需品がなければ、キャンプそのものが不可能になってしまう。けれどそんなトラブルも独りなので誰にも迷惑は掛からず、困難な状況を独りでどうやって切り抜けるか、ということも後々になってみれば良い思い出になる可能性はあるが…。

 とはいえ、やはりトラブルは無いに越したことはない。心配な人は自分なりのチェックリストを作るなり、忘れ物をしないための工夫を凝らしたい。

④死に直結する「一酸化炭素中毒」

 ココからは大きな事故に直結する、特に注意すべきポイントをいくつか。毎年のように報道される事故として「一酸化炭素中毒」がある。これは閉じたタープのなかで炭火を使って調理したり、冬にテント内でストーブを使うなど、原因は火の怖さと取り扱いを甘くみたことがほとんどだ。

 狭い空間で止むを得ず火を使う場合は換気を確実に行ない、市販の一酸化炭素チェッカーも必ず使うべし。その際は電池切れやセンサーの故障を考慮し、ふたつを併用すれば安心度がより高まる。

⑤一瞬で牙を剝くこともある「水」の危険性

 自然の脅威でいえば水、というか雨にも気を付けたい。管理者が居て区画されているキャンプ場ならさほど心配ないが、無人で川や山に面しているロケーションなら、増水や土砂崩れの可能性を考慮することが大事。できる限り安全な場所を探してテントを張ったり、危険と判断したら速やかに撤収する判断力が求められる。そんな状況にならないよう、天気をチェックしておくことも大切だ。

⑥山間部で音信不通の恐怖

 最後は携帯電話の電波について。今どきのキャンプ場はWi-Fiが使えることも珍しくないが、山間部には依然として電波が繋がらなかったり不安定な場所が多くある。不測の事態に連絡や通報ができなかったり、気象情報を調べることができないのは非常に不安。ソロキャンプならそういった場所は避けたほうが無難だ。

 このように注意しなければならない点は多々あれど、多人数じゃ味わえない魅力も少なくない。くれぐれも自らの安全を最優先にしつつ、ソロキャンプの奥深さにハマって欲しい。

モバイルバージョンを終了