オーバータイムの戦略で明暗が分かれる
アメリカでもっとも人気のあるストックカーレースであるNASCAR(ナスカー)で、唯一の日本人オーナーとして活躍する服部茂章代表率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」が今シーズンも参戦を続けているのが、ナスカーの3大シリーズのひとつである「GANDAR RV&OUTDOORS TRUCK SERIES(トラックシリーズ)」である。
ヒル選手は序盤でいったんポジションを下げたものの、その後はポジションを回復しトップを追走。20周目のコンペティションイエローコーションでピットイン。給油とタイヤ4本交換と空気圧調整を行って4番手からリスタートすると、すぐさま順位を3番手に上げ、さらに前車との差を詰め、43周目に前車をパスし、第1ステージを2番手で終え、ステージポイントを獲得する。
2周追加となった終盤の目まぐるしいトップ争い
そしてゴールまで残り2周となった145周目にイエローコーションが出されたことから、この決勝レースは、オーバータイムとなり2周が追加される。16号車を含む上位3台はここでタイヤ交換。それは、新品タイヤに履き替えると約2秒のアドバンテージがあることからの判断だったが、トップ3台のピットインに対し、思った以上に他車がコースに残り、コース上には9台がとどまったことからヒル選手は12番手からのリスタートとなった。