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古くなるほど価格が上がる! 待っても買い時がこない「超高値」国産スポーツカー5選

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

4)三菱ランサーエボリューションIX MR(GH-CT9A)

 1992年に登場したランサーエボリューションシリーズの4G63エンジン搭載モデルの最終型。エボIXになって、MIVECが搭載され、もともとトルクフルな4G63がさらにトルクバンドが広がり鬼に金棒状態に。MRではスーパーAYC&ACDが見直され、AYCの左右のトルク移動制御量が10%もアップ。サーキット走行を行うランサーエボリューションIXのMR

 サスペンションもビルシュタインのダンパーにアイバッハのスプリングの組み合わせられ、車高も10mmダウンされていた。ターボはコンプレッサーが小型化され、チタンタービンを採用(オプションでマグタービンも!)。レスポンスアップをテーマにチューニングされ、サーキットを含め、GT-Rなどの格上のクルマも凌駕するターマック最速の一台に!ランサーエボリューションIX MRのリアビュー

 2リッターターボの280馬力で、トルクが40.8kg-mというスペックは立派だ! 4WDなのに車重を1420kg(GSR)に押さえたところも特筆できる。新車価格で362万円(GSR)だったが、中古車相場は415万円といったところ。ランサーエボリューションIX MRの搭載される4G63エンジン

 ランエボならではの電子制御も高度に熟成され、コンパクトなボディにタフでパワフルな4G63。ナチュラルなクルマというより、ハイテク満載の特異なクルマだが、他に類するクルマがないという意味で価値ある一台といえるだろう。

5)日産シルビア(S15)

 走り屋たちに愛されてきたS13以降のシルビアの集大成。軽くて、ターボでFR。5ナンバーサイズに戻ってジャストサイズで、チューニングの伸びしろが大きいという点でも魅力的。とくにS15はボディがかなりしっかりして、デザインもS14よりずっと魅力的にまとまっている。サーキットはグリップ・ドリフトどちらも楽しめて、ストリートでも面白い。最後の日産シルビアとなったS15

 こんなS15が新車時に239万円(ターボ)だったなんて、いまではちょっと考えられない! 中古車相場は190万円前後だが、コンディションのいい個体に出会えるかどうか・・・・・・。ドラテク鍛錬車としても、かなりおすすめできる1台でもある。ドリフトマシンとして人気を博したシルビアS15

 今ならまだギリギリで程度の良い個体も手に入るものも、チャンスを逃すといつ出てくるかわからない。あのとき買っておけば良かったと後悔される前に、手を出してみてはいかがだろうか。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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