図柄で引き立てられている自動車のナンバープレート
図柄入りナンバープレートは、2017年4月3日より交付開始された「ラグビーワールドカップ2019特別仕様ナンバープレート」(配布終了済)が皮切りだった。同年10月10日からは「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレート」の交付もスタート(なお、同大会の開催延期に伴い、交付期間は1年延長され2021年11月30日までとなっている)、そして2018年10月1日からは、全国41地域において、地域の風景や観光資源を図柄とした「地方版図柄入りナンバープレート」の交付も開始された。今年2020年5月11日からはさらに17地域が追加されている。交換するにはどうすればいいのか。
各地域の走る広告塔
「”走る広告塔”として、地域の風景や観光資源を図柄とすることにより、地域の魅力を全国に発信することを目的としています。」(国土交通省自動車局自動車情報課)というように、ページ下記の画像ギャラリーを見ていただければ、それぞれの図柄は全国各地のいいところバラエティに富んでいるのが見て取れる。
熊本のくまモン、富士山の葛飾北斎風の赤富士、弘前は桜の名所の弘前城と岩木山などなど、今のところ全58地域のものがある。
(第1弾41地域)
東北:盛岡、岩手、平泉、仙台、山形、庄内
関東:土浦、つくば、前橋、越谷、成田、柏、世田谷、杉並、富士山(山梨)
北陸信越:新潟、長岡、富山、金沢、石川
中部:福井、富士山(静岡)、豊田、春日井
近畿:滋賀、京都、奈良
中国:鳥取、福山、下関、山口
四国:徳島、香川、愛媛、高知
九州:長崎、佐世保、熊本、大分、宮崎、鹿児島
(第2弾17地域)
北海道:知床、苫小牧
東北:弘前、白河
関東:松戸、市川、船橋、市原、江東、葛飾、板橋
北陸信越:上越
中部:伊勢志摩、四日市
近畿:飛鳥
中国:出雲
四国:高松
現在のナンバーで交換できるが軽自動車用の縁取りなどもある
では、どうすれば図柄入りナンバープレートに交換できるのだろうか?
最も簡単なのは、ディーラーや整備工場に依頼することだろう。コロナ禍のなか製作期間がやや延長しているが、「図柄ナンバー申込サービス」Webサイト(https://www.graphic-number.jp/)から自分で申し込み、交付手数料(と寄付金)を振り込んでから約12営業日後以降(平日のみ。土日祝日を除く)に希望ナンバー予約センターへ自分のクルマを持ち込めば、図柄入りナンバープレートに交換することが可能だ。
なお、現在はオリンピック・パラリンピックのみとなっている特別仕様ナンバープレートと、地方版図柄入りナンバープレートとでは、発行されるナンバーの図柄などが異なっている。
特別仕様ナンバープレートでは、寄付金1000円以上を支払うことで図柄が入るが、1000円以上の寄付金を支払わない場合は、右上にエンブレムが入るだけだった。ただし、事業用登録車のナンバープレートは白地に緑の外枠が入るものの、自家用軽自動車ナンバープレートは自家用登録車と共通の白地になる。
そのため、従来の黄色地の自家用軽自動車ナンバープレートを好まないユーザーにとっては、自家用登録車と同じ白いナンバープレートを手に入れる絶好の手段となっているとも。