アフターパーツも豊富でチューニングも可能
フロントタイヤとリヤタイヤの役割が明確に分かれた、クルマの基本レイアウトともいうべきFR車。昔の人気モデルは軒並み価格が高騰しているけど、探せば意外にリーズナブルなモデルも見つかるのだ。比較的タマ数が多くMTの設定があるを車種を厳選してみよう。
1)日産・フェアレディZ Z33
余裕のある排気量とスポーティが外観、アフターパーツの多さでいえば、Z33型のフェアレディZがイチ押しだろう。選択肢の多くは前期型のVQ35DEエンジンだが、それでも280馬力とパワー的には必要にして十分。
サーキットでのスポーツ走行はモチロン、高速クルージングや街乗りも楽だし、洗練されたデザインは所有欲をも満たしてくれる。走行距離10万kmオーバーを許容できるのであれば、車両価格どころか支払総額で50万円を下まわるケースも。
2)マツダ・RX-8
続いてマツダからはRX-8だ。ロータリーエンジンは耐久性が低いともいわれるが、探せば走行距離が5~8万kmの中古車がいくらでも見つかり、車両価格は25万円〜とお買い得感が高い。高回転までストレスなく吹け上がる独特のフィーリングや、現時点で最後のロータリーエンジン搭載モデルなど、RX-8でしか味わえない魅力も少なくない。
3)マツダ・ロードスター
同じくマツダでは世界的な大ヒット作、ロードスターも忘れてはいけない存在だ。車両価格のリミットを50万円と考えれば、初代のNAから先代のNCまでが候補になり、エンジンも1.6リッター/1.8リッター/2リッターの3タイプがある。
どれを選んでもアフターパーツに困ることはないし、素直なハンドリングを楽しめるのも共通だが、1989年デビューの初代NA型はそれなりの手直しを覚悟しておこう。個人的にオススメしたいのはシリーズ最大の排気量を誇るNC型で、初期モデルでも2005年なので修理やレストアの心配もまだ少ないはずだ。
4)トヨタ・アルテッツァ
トヨタから選ぶとすれば4ドアのアルテッツァ。人気が高いのは3S-GEエンジン&6MTで、車両価格は35〜50万円で推移している。難点はNA型ロードスターほどじゃないにせよ、生産が1998年〜と古さを感じること、そして走行距離が10万kmを超えた中古車が多いことだろう。
もっとも3S-GEはタフなことで知られており、20万kmオーバーでノントラブルなんてケースも聞くので、走行距離だけでコンディションを判断するのは難しい。
5)スズキ・カプチーノ
軽自動車ならスズキの名車カプチーノ。程度によっては150万円に手が届きそうなタマもあるが、F6Aエンジンの前期型もK6Aエンジンの後期型も相場は30万円~だ。チューニングのパーツやノウハウも非常に豊富で、タイトなコクピットは走りのテンションを盛り上げてくれるし、ルーフを外せばオープンエアの爽快感も満喫できる。