ルノー・スポールはワークスチューナー
ルノーの市販車において、車名の最後に「R.S.」とついているのは、ルノー・スポールが手掛けたモデルという証です。その究極がメガーヌR.S.トロフィーRなのです。モータースポーツでの経験を市販スポーツモデルにフィードバックして、車名にその名前を付けるという意味では、日本のワークスチューナーでいうとSTI(スバルテクニカインターナショナル)やNISMO(ニスモ)と立ち位置やキャラクターとしては似ています。そう考えると、R.S.という響きがどれほど価値あるものなのか、理解しやすいのではないでしょうか。
ただし、ルノーは2021年シーズンからF1のワークスチーム名を「アルピーヌF1」に変更すると発表しています。今後、アルピーヌ(ALPINE)のブランドを強化していくとなると、ルノー・スポールの担当する領域が変化していくかもしれません。そうしたルノーの中におけるブランドの再構築についても注目といえそうです。