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敷居は低いのに中身は熱い! NAの軽自動車「しかもナンバー付き」だけの草レースが最高に面白い

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

参加者を見てみると若者からプロの卵まで実に多彩!

 ここからは取材当日に参加していた参加者4組を紹介。先述の通り色々な動機で参加しているのがよく分かる。

S.R.F しゅんちゃん とじみら 仲村隼輔選手&筧拓実選手/ミラ(L275V)

 普段はそれぞれの愛車で参戦している仲間どうし。セミ耐久レースの特別戦ではタッグを組み、3クラスの準優勝という結果を残した。東北660選手権に参加しているミラのオーナー

DXL KTM 我妻RACING 齋藤友貴哉選手/プレオ(L275B)

 製作費も維持費も安く、レースは台数が多くて面白い。軽自動車の魅力にハマった齋藤選手、この日は家族が総出で応援に駆け付けた。

ARY NEXAS FD 元恒冴基選手/アルト(HA23V)

 ドリフト界からのニューカマーで、この日が2回目の東北660選手権。パワーのない車は非常に難しく、勉強になることばかりと話す。東北660選手権に参加しているアルトのオーナー

坂上智希選手

 東北660選手権を卒業し、公式レースに進む人も多い。L700Vミラで長く活躍した坂上智希選手もそのひとりで、10月4日にN-ONEのワンメイクレースでデビューを飾った。

 レース後は熾烈な争いを演じたライバルと、笑顔で互いの健闘を称え合う。10代の学生から数々の公式レースを経験したベテランまで、ドライバーの幅や年齢層はかなり広い。東北660選手権レース終了後の模様

 今年は新型コロナウイルス対策で表彰式を簡略化したが、トロフィーや協賛企業からの賞品も多く授与される。来シーズンは以前と同じように屋外でのシャンパンファイトを予定。

 今シーズンは10月4日に最終戦を迎えたが、2021年も年4回のシリーズ戦に加え、セミ耐久レースの特別戦と計5回を行なう予定。興味がある人は大会事務局にメールすれば近隣のプロショップを案内してくれるし、いきなりレースは不安であれば一度ギャラリーとして東北660選手権の空気を肌で感じてみよう。そうすれば10年も盛り上がり続けている理由が理解できるし、きっと自分でも走ってみたくなること確実だ!

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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