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普通の「鍋」と何が違う? キャンパーが「ダッチオーブン」を崇めるワケと気になる使い方

投稿日:

TEXT: 内舘綾子  PHOTO: 内舘綾子

キャンプで大活躍する万能調理器具

 ダッチオーブンは、分厚い金属でできた蓋付きの鍋です。キャンプで使われることが多く、蓋の上に炭を置きオーブン効果をもたらしたり、煮たり、焼いたり、揚げたりとさまざまな調理方法に対応できます。煮たり、焼いたり、揚げたりとさまざまな調理方法に対応できるダッチオーブン

普通の鍋と何が違うの?

 普通の鍋と違うところは、蓋の上に炭を載せて「オーブン」としての使用が可能な点です。蓋も分厚く重量があり、本体との隙間ができにくく圧力鍋と同等の使い方が可能です。

 鋳鉄製のものは「シーズニング」という慣らし作業が必要で、サビつかせない為に毎回使用後にメンテナンスが必要となるのも家庭用の鍋と違う点です。ダッチオーブンは蓋の上に炭を載せて「オーブン」として使用できる

ダッチオーブンの選び方

[素材で選ぶ]

 ダッチオーブンには大きく分けて3種類の素材があり、それぞれ性質・使い方・メンテナンス方法が変わってきます。ダッチオーブンには大きく分けて3種類の素材がある

鋳鉄製(ちゅうてつせい)
 鍋に油が馴染むまで時間がかかりサビやすいので洗剤洗いはNG。使った後は鍋でお湯を沸かし汚れを浮かせ、たわし(金属はNG)などで汚れを落とします。空焚きでしっかりと水分を飛ばしたら、全体に薄く油を塗ります。そうしたメンテナンスを繰り返すほどに油が鍋に染み込み「ブラックポット」と呼ばれる黒光りしたダッチオーブンに育てると食材が焦げ付きにくくなり、美味しく料理が仕上がります。

黒皮鉄板製(くろかわてっぱんせい)
 1200°Cの高温で加熱した際に作られた「黒皮」と呼ばれる「酸化皮膜」で保護されています。そのため洗剤や金たわしを使用しても劣化しにくく、サビにも強いのが特徴。ですが、酸化皮膜は完全なサビ止めではありません。使用後は洗剤で洗った後に乾かし、全体に油を塗る必要があります。

ステンレス製
 サビる心配がなくメンテナンスも不要のため、普段の鍋と同様に使用することができ、洗剤洗いも可能です。残った食材をそのまま鍋のままに入れて保存しておくこともできるので、ダッチオーブン初心者の方にはとても使いやすい素材です。

[サイズで選ぶ]

 使用人数や用途によってダッチオーブンのサイズを選ぶと良いでしょう。ダッチオーブンのサイズは8インチから12インチまでが主流

8インチ(直径20.32cm)
 3合炊飯が可能。少人数での使用に適しています。2台目のダッチオーブンとして購入される方が多いようです。

10インチ (直径25.4cm)
 5合炊飯が可能。ファミリーで使うのに一番使いやすいサイズで、焼き物から汁物、デザートなどさまざまな料理が作りやすいサイズ感です。

12インチ (直径30.48cm)
 10合炊飯が可能。大人数でのキャンプなどに用いられます。大きめな丸鶏を焼く場合などは、12インチがオススメです。

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