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普通の「鍋」と何が違う? キャンパーが「ダッチオーブン」を崇めるワケと気になる使い方

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TEXT: 内舘綾子  PHOTO: 内舘綾子

ダッチオーブンの使い方

使用前に下準備が必要
 ダッチオーブンは購入して使用する前に「シーズニング」という作業が必要になります。シーズニングとは出荷時のサビ止めを落として、油慣らしをする作業です。そうすることで調理を繰り返すほどに油が染み込み、テフロンのようにくっつきにくくなります。

 ステンレス製のダッチオーブンはシーズンニングは必要ありません。また、シーズニング不要のダッチオーブンも最近では増えてきています。ダッチオーブンは購入して使用する前に「シーズニング」という作業が必要

簡単な初回のシーズニング方法
①洗剤でしっかりと洗う(初回のみ)
②空焚きをして水分を飛ばす
③植物性オイルを全体に薄く塗る
④再び鍋を中火にかけ、煙が出てきたら弱火にし、煙が出なくなるまで空焚き
③〜④の工程を4〜5回ほど繰り返すと、黒く油が染み込みます。お手入れがしやすく、長持ちするダッチオーブンになります。

 仕上げに、野菜のくず(ねぎ、生姜、ニンニクなど)を鍋で炒め、鉄の匂いを消します。蓋も裏返した状態で野菜くずを炒めます。最後にオリーブオイルを全体に薄く塗り、終了です。

どんな料理が作れる?

◆初級編:おうちでも使える基本の使い方
 最近では、IH対応のダッチオーブンも増えてきています。アウトドアだけでなく、おうちでも是非使ってみましょう。圧力効果の高いダッチオーブンの性質を活かし、牛塊肉を長時間煮込んだビーフシチューやカレーなどがオススメです。圧力効果の高いダッチオーブンで、牛塊肉を長時間煮込んだビーフシチューやカレーなどの料理がオススメ

◆中級編:焚き火で使う方法
 キャンプでは是非、焚き火調理でも活用したいですね。焚き火ハンガーやトライポットなど、火加減の調節ができるアイテムがあると便利です。吊るしながら鍋を囲めば、冷めることなく熱々の状態をキープできるので、冬の鍋料理などにオススメです。吊るしながらダッチオーブンを囲めば、冷めることなく熱々の状態をキープできる

◆上級編:蓋の上に炭を置いて焼く方法
 蓋の上に炭を置くことで、上下から熱を与えることができ、オーブンとして使用できます。この方法でおすすめなのが、パンやピザ。均等に無駄なく熱を与えることができるので、ふっくら美味しく仕上がりますよ。蓋の上に炭を置くことで上下から熱を与えられ、オーブンとして使用できる

使いこなせばキャンプの楽しさが広がる

 キャンプを始めると同時に、ダッチオーブン料理に憧れる方も多いと思います。最近ではIH対応の物やシーズニングレスのダッチオーブンも多くあり、用途に応じて選ぶことが可能です。重量が少々ありますが、車で運ぶのであれば問題なし。ダッチオーブンは重量が少々あるが、車で運ぶのであれば問題なし

 焚き火や炭火で調理する料理はハードルが高く感じるかもしれませんが、きっと想像以上に美味しいキャンプ料理に出会うことができるでしょう。ぜひダッチオーブンにチャレンジして、キャンプ料理をより深めてみてはいかがでしょうか?

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