4)ジャパン
スカイラインは日本車だからジャパンなのは当たり前と言ったらそれまでだが、5代目がジャパンと呼ばれたのは、広告のコピーが由来。「日本の風土が生んだ名車」「スカイラインジャパン」が由来となる。とはいえ、スカイライン全体が実に日本的なデザインだったり、コンセプトなので、この5代目だけがジャパンという感じはしないというのが正直なところ。
5)ニューマン
6代目の愛称はこちら。というか、6代目はほかにも付けられていて、愛称の宝庫だ。ニューマンとは、アメリカの俳優、ポール・ニューマンのことで、広告のキャラクターとして使用されていただけでなく、フェアレディZなどでレースに出るなど日産とも関係が深かった。ちなみにポルシェでル・マン総合2位に輝くほどの実力をもっていた。
5)鉄仮面
6代目でのトピックスのひとつが、マイナーチェンジによる後期型において名機FJ20にターボが追加されたことで、フロントのデザインがグリルレスだったことから、鉄仮面と呼ばれた。このターボRSは実質GT-Rのような存在だったものの、4気筒ゆえに名乗れなかったとされるだけに、鉄仮面という硬派な愛称でイメージを補っていた感じは当時した。
6)7th(セブンス)
7代目だから、セブンスというのは当たり前と言えば当たり前。ただ、言葉の響きのよさゆえに、名付けられた感はある。そもそもこの7代目は当時ブームだったハイソカー的なエッセンス、つまり高級路線もプラスしていて、それまでの硬派なGTとは一戦を画していたことも、影響しているように思う。
番外編:32(サンニー)、33(サンサン)、34(サンヨン)
おまけだが、8代目のR32以降は誰もが共通して使う愛称は、残念ながら付けられていないと言っていい。もちろんR32の超感覚スカイラインといった、広告上のキャッチコピーはあったものの、愛称にはならなかった。
強いて言えば、いわゆる第2世代GT-Rにあたる3モデルは型式が愛称のように使われたし、現在もよく口に出る。その後もサンゴーと呼ばれたりはするものの、広く浸透しているとは言いがたく、浸透度合いでいえば、これら3代はかなり高い。レビン/トレノのハチロク的な感じだろうか。