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快適な秋キャンプに潜む危険! 天候の脅威から逃れるために必要な基礎知識

アウトドア最高のシーズンに 気をつけるべきこと

 暑い夏が過ぎ、10月は気温・湿度ともに下がりアウトドアへ出かけるには快適なシーズンです。カラッと晴れた日は暑からず寒からず、キャンプの焚き火も暖が恋しくなるほどよい冷気に包まれ真夏のように汗だくになることもありません。

 虫たちが活動を弱めてくれるのもありがたく、多くの農産物が収穫期を迎え、旬の海産物も数多く食せるのもうれしい季節です。

 これからキャンプなどを予定している方も少なくないと思いますが、ひとつだけ注意して欲しいのが天候についてです。女心と秋の空、とは変わりやすいものを例えたことわざですが、夏の太平洋高気圧が去ったあと上空の偏西風が速度を増すため、高気圧と低気圧が入れ替わりやすく晴雨と寒暖が激しく変化します。天候の急変はとりわけ山岳など高度を上げるほど気温が激しく低下しますので低体温症など引き起こし遭難のリスクが高まります。死亡事故も起きていますので天候にはつねに気を配ってください。

日本の秋はまだ台風シーズン キャンプが実行可能か的確な判断を

 日本の10月は毎年1回から2回は台風が上陸しています。管理者がいないフリーキャンプの場合はすべて自己責任で情報収集と可否判断を行う必要があります。

 設備が行き届いた管理者が常駐しているような大型キャンプ場の場合は、マメにホームページやSNSなどを確認してください。台風が接近するような悪天候の場合、営業中止や休場を決定することがあり広報される可能性が高いからです。場合によっては電話連絡で直接問い合わせた方が確実でしょう。

 実はキャンブ場側も、台風接近時は気象予測を注視しており、営業か休場かをギリギリまで迷っていることが多く、注意報程度なら営業、警報レベルで休場することが多いようです。これはキャンセル料が発生するかしないかのターニングポイントになっていることが多いためで、キャンプ場都合で休場した場合はキャンセル料はかからないのが基本です。

 もし営業続行が判断された場合も悪天候である可能性は高いので悪天候キャンプはできないと判断する場合はキャンセルではなく予約日の変更を無料で行ってくれるキャンプ場も少なくありません。キャンプ場のキャンセルポリシーを確認の上、直接電話にて相談してみることをおすすめします。

台風一過のキャンプ場 コンディション知るべし

 キャンプ場への直撃は避けられ大きな被害もなく、予約日を変更することなく出かけることができる場合でも、ロケーションによっては台風の影響を受けることがありますので情報収集を怠らない方がいいでしょう。例えば、河川のそばのキャンプ場では、上流域に多くの降水があると確実に増水します。川遊びを予定していたのなら回避した方が安全です。

 また、キャンプ場へのルートが被災している場合、土砂崩れなどで通行できなくなっている場合もあります。キャンプ場にもよりますが、これら周辺情報のほか、ぬかるみや土壌の緩みといったコンディションを電話等で確認した方がいいでしょう。

 ロングサイズのペグや荷物の濡れ防止用グランドシート・雨よけシート、レインウエアも上下持っていくとパンツの泥汚れを防ぎます。スノコなども地面の雨水、泥でグッズを汚しません。必要な装備を検討する上でも情報収集は重要です。

 台風一過でも秋晴れに恵まれれば澄んだ空の下で秋キャンプを満喫できると思います。もし低気圧の影響で雨に降られた場合でも、風がなければ食材・飲み物を多めに買い込んでタープの下で焚き火や料理を楽しむことができます。

 雨のキャンプも楽しいものです。設置作業は大変になりますが、撤収する翌朝も雨とは限りません。天候に左右されるのはキャンプに限らずアウトドアスポーツ全般に言えることです。随時情報を収集し的確な判断で安全で楽しいアウトドアライフを楽しんでください。

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