序盤のスピンで苦しい展開へ
アメリカでもっとも人気のある自動車レース「NASCAR(ナスカー)」の3大シリーズのひとつである「Xfinity SERIES(エクスフィニティ・シリーズ)」。その第27戦となる「ALSCO 300」に、服部茂章代表率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」が再びトヨタGRスープラでスポット参戦した。
HREでは昨年に引き続き、このエクスフィニティ・シリーズへのスポット参戦を計画。フルエントリーしているトラックシリーズは好調で、プレイオフまで進んでいるが、このスポット参戦のエクスフィニティでは、苦戦が続いている。今季はこれまで、4戦参戦しているが、うち2回がリタイア。前回参戦した第23戦での9位が最高位となる。
今回の舞台となるラスベガス・モーター・スピードウェイは、ラスベガスにあるトラックで、1周1.5マイル(2.41km)。20度のバンクは、アウト側に寄るほどバンク角が高くなっているプログレッシブバンクとなっており高速インターミディエイトオーバルである。
トップとの差を1周遅れにまで挽回するが・・・・・・
スタートが得意なヒル選手はさっそくオープニングラップから25番手へ順位を上げ、さらに翌周は22番手、7周目には17番手と後方から追い上げを図る。しかし、このレース最初のイエローコーションが出された後の17周目に単独スピンを喫してしまい、クラッシュは無かったものの、ここで再びイエローコーション。
チームは61号車をピットにいったん戻し、マシンチェック、そして給油とタイヤ4本の交換をしてレースに戻す。28番手からレースに復帰するとここから再び激しい追い上げを見せるヒル選手は、45周目の第1ステージのチェッカーでは16番手までポジションを挽回した。
素早い作業で4本のタイヤ交換と給油をしてコースに送り出すがグリーンフラッグ下のピットインにより2周の周回遅れとなる31番手まで順位を下げてしまうことになってしまう。その中でも懸命に走り切ったヒル選手は28番手で第2ステージのチェッカー。このステージブレイクでコースに留まり、ラップダウンを1周遅れに挽回して最終ステージのスタートを待つことに。
ピットインをギリギリまで延ばした61号車だったが、逆に燃料補給の限界を迎え120周目にまたしてもグリーンフラッグ下でのピット作業となってしまい、給油とタイヤ交換を済ませてコースに復帰すると、3周遅れの29番手まで順位を下げる結果なってしまった。
HREは、引き続き、アラバマ州にあるタラデガ・スーパー・スピードウェイで開催となるエクスフィニティ・シリーズ第28戦にも、61号車GRスープラで参戦する。トラックシリーズ第19戦も開催されるため、今回同様ダブルヘッダーでの参戦となる。