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ディスプレイオーディオの「CD&DVD再生やミラーリングができない」問題! データシステムの「外部入力キット」導入が解決方法だった!

従来のカーナビに慣れた人にとって困惑するばかり 「ディスプレイオーディオ」の現状とは

 トヨタが採用を推し進めている「ディスプレイオーディオ」。昨年の後半あたりからフルモデルorマイナーチェンジを迎えた車両や、一部改良モデルに着々と投入されていて、手持ちのスマートフォンとの連携を前提とした機能になっている。ただ車種によって中身が変わるなど非常に複雑で、さらには従来のカーナビでは出来たことが出来なくなったりと、スマホに慣れていないユーザーからの不満は大きい。

 特にCD&DVD再生がオプションになった点は、特に販売現場では相当問題になっているようだ。オプション設定があるならまだしも、例えばハリアーやRAV4など、それすらない車種もある。ディスプレイオーディオには外部入力機能が付いていないため、これら車種は社外品の後付けすらできない。

 iPhoneユーザーからも不満噴出。Android携帯に限ってはスマートフォンの画面をディスプレイオーディオに映し出す「ミラーリング」が可能だが、なぜかiPhoneは現状非対応(2020年10月時点)。ミラーリングできないということは、例えばYouTubeが視聴できないということになるため、純正の装備変更を願う声が多く聞かれているのが現状。

Androidスマホによるミラーリング

 それを踏まえデータシステムは、ミラーリングをiPhoneで可能とするキットや後付けCD&DVDを使えるようにする外部入力キットを開発・発売している。これらを導入することでYouTubeをはじめスマホ内の指定アプリも使えるようになるなど、利便性が大きく増すことは確実だ。

データシステムの外部入力キットを使いiPhoneをミラーリング

車内で動画や音楽が楽しめる画期的キット! 実現に必要なのはまずコチラ

 機能拡大のために必要となるメイン機器は「ビデオ入力キット」だ。キットは2種類あって、すでに走行中でも映像を見られるTVキットを装着している人は「VIK-T72」を、現状走行中は映像が見られない人は「VIK-T73」を選択しよう。T73を装着すると走行中に映像の視聴が可能になる。

 T73にはスイッチが付属されていて、このON/OFF操作によって走行中映像が見られるようになる。

 2020年10月現在の対応車種はアルファード、ヴェルファイア、ハリアー(T-Connect SDナビゲーションシステム除く)、RAV4(PHV含む)、ヤリスクロス、ヤリス、C-HR、カローラツーリング、カローラスポーツ、カローラ、カムリ、グランエース、ランドクルーザープラドとなる。

 動画再生方法だが、ディスプレイオーディオのDVDアイコンを押すことで視聴できるようになる。

iPhoneをミラーリングするにはプラス「HDMI変換アダプター」が必要

 ここではトヨタ純正「ディスプレイオーディオ」では現状できないiPhoneによる「ミラーリング」の方法を解説。まずミラーリングに必要なのは前述のビデオ入力キット「VIK-T72」もしくは「VIK-T73」のいずれかと、ここで紹介するHDMI変換アダプター 「HDA433-A」になる。

「 HDA433-A」はHDMI出力を搭載した機器(ここではiPhone)のデジタル映像と音声を、アナログ映像&音声に変換する役目となる。さらにiPhone側のケーブルとして、TVなどにミラーリングする際に必要な「Apple純正ライトニングデジタルAVアダプタ」とiPhone充電用のケーブル「ライトニングUSBケーブル」を用意する。

 

 接続の方法だが、ビデオ入力キットの「VIK-T72」もしくは「VIK-T73」にHDMI変換アダプター「 HDA433-A」を装着、そこにApple純正のライトニングデジタルAVアダプタをつないでスマホと連結。アダプタにライトニングUSBケーブルを配線し、電源はシガーソケットから取る方式だ。

 ちなみに、ミラーリング後の操作は、すべてスマホ側で行うカタチに。ディスプレイオーディオとのリンクはスムーズで、操作にストレスはない。Amazon Fire TV Stickの動画も出力できる

 製品の装着で、Amazonが販売するFire TV Stickを使ってアマゾンプライムやNetflixなどの動画サイトをディスプレイオーディオで視聴できるようにもなる。もちろんAmazonや各サイトとの契約が条件だが、多くの動画配信サービスを活用できるから、ロングドライブなどで活躍してくれる。通信が必要となるため、スマホのテザリングなどを活用して映像を映し出す必要があるのだが、かなりの通信量が必要となるため、ギガ放題などのサービスに加入しておくことをおすすめしたい。 Amazon Fire TV Stickとは、TVに差してネットと接続することで、アマゾンプライムビデオやHulu、Netflixなどの動画配信サービスを視聴できるようになるスティックのこと。もちろん視聴するには各配信サービスとの契約や視聴料が必要となる。

 こちらの視聴に必要なのはビデオ入力キット「VIK-T72」または「VIK-T73」のいずれかとHDMI変換アダプター「HDA433-D」、そして「Amazon Fire TV Stick」に「Amazon Fire TV Stickに付属する充電ケーブル」となる。

CD&DVDデッキの設置で音楽&映像を楽しむ

 車種によってはCD&DVDデッキのオプション設定がないものも多い。ディスプレイオーディオの場合、簡単にCD&DVDデッキを増設することができず、困っているユーザーも多いはずだ。前述の「ビデオ入力キットVIK-T72またはT73」を使用すれば、これを可能にできる。

 接続方法としては、「ビデオ入力キット」とCD&DVDデッキを接続すればOK。デッキは社外品を別途用意し、デッキの設置場所を確保する必要はあるが、それさえクリアできれば実現が可能だ。

2系統の映像を出力することも可能

 ここまで紹介してきたビデオ入力キットだが、入力がひとつしかないため、例えばミラーリングとFire TV Stick、DVDをワンタッチで切り替えて出力、という操作ができない。ミラーリングとFire TV Stickは接続するものを変更して使用するとして、それらとDVDを切り替えて使用したいなら、「AVセレクターオートAVS430」を追加すれば可能になる。

後付けリアカメラの映像を出力できるよう準備中!

 ディスプレイオーディオ車だが、実は車両購入時にバックカメラを装着していないと、カメラ映像を画面に出力できない。つまり後付けしたカメラには対応していないのだ。そこで現在、データシステムでは後付けしたリアカメラの映像出力を可能とするためのキットを開発中。

 上記のR-SPEC製「リアVIEWカメラ」に開発中のハーネスを取り付ければ、後方映像を出力できるようになる。

R-SPEC
◆ビデオ入力キットVIK-T72/T73 2万1780円/2万9480円(消費税込み)
◆HDMI変換アダプターHDA433-A 1万584円(消費税込み)
◆HDMI変換アダプターHDA433-D 8800円(消費税込み)
◆AVセレクターオートAVS430 6980円(消費税込み)

【詳しくはこちら】
データシステム 
◆tel.086-445-1617
https://www.datasystem.co.jp

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