レーススタート直後にウエットレースに
アメリカでもっとも人気のある自動車レース「NASCAR(ナスカー)」の3大シリーズのひとつである「Xfinity SERIES(エクスフィニティ・シリーズ)」。その第29戦「Drive for the Cure 250 presented by Blue Cross Blue Shield of North Carolina」に、服部茂章代表率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」がトヨタGRスープラでスポット参戦した。
今回アイシン・エィ・ダブリュのカラーリングが施された「#61 AISIN AW/AISIN GROUP TOYOTA GR SUPRA」は、14列目イン側からスタートを切ると、オープニングラップで26番手、翌周に25番手に、とポジションを上げるも、雨が降り始め、コースはすぐにウエットコンディションに変化。天候の回復がすぐに見込めないということで、イエローコーションが出されると全車が一斉にピットインし、全車がウエットタイヤに交換してコースに戻る。
雨溢れるコースコンディションでスピン続出
しかしレースが10周を過ぎた辺りから天候は更に悪化、集中豪雨に近い最悪のコンディションに変わっていく。コース上にはいくつもの川が出現し、ターン5には雨水が集まり、側溝に入りきらない水がコース上に溜まって池のような状態になっていく。コースのいたるところでスピンする車両が出現するもなかなかイエローコーションは出されない。
ヒル選手も13周目のこのターン5でコースアウトし、アウト側のバリアに接触したが、その直後を走っていたマシン2台が同じ場所でコントロールを失いスピンし、スピン後止まっていたHREの61号車に追突。ここでようやくイエローコーションが出されレースは中断となるが、すでに61号車は追突によるダメージが修復不可能な状態で、36位でレースを終えることとなってしまった。