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「ハス切り」「大径」「横出し」! 見れば時代がわかる「マフラーカスタム」の歴史

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TEXT: 川島秀俊  PHOTO: Auto Messe Web編集部,TRD,STI

純正の出口形状と共にアフター系マフラーのトレンドも変化

 一方、ドレスアップシーンではユーロメイクの人気が高まり、レーシーなカスタムとは一線を画したスタイルが確立されたのもこの時代。欧州車のチューナーズブランドをモチーフに、丸型やスクエアのデュアル出しで上品に仕上げるのも人気となった。センスブランドのデュアルスクエア出しマフラー

 また、ハイドロなどのアメリカンカスタムでは着地に際して損傷を受けないよう、バンパー内で下向き排気するマフラーレス形状も浸透。カスタムシーンの多様化が、一気に拡大したのだ。

 2000年代になると、純正フォルムでもマフラー出口へのこだわりが顕著になる。オプション装備や特別仕様車でアフターパーツばりのマフラーが選べるほか、メルセデス・ベンツやレクサス、ポルシェなどの高級車ではバンパーにマフラー出口がビルトインされたマフラーディフューザーが登場!バンパーにビルトインされるマフラー

 これがエアロ業界も巻き込むデザイントレンドとなり、今でも人気のディテールとして支持されている。憧れの高級車のマフラーはモチーフにされることも多く、レクサスIS-F純正のオーバルデュアルを斜めに重ねた形状などは典型的な例。定番化したオーバル出口のバリエーションとして、様々な可能性を広げてくれた。

 最近の注目は、サイド出しマフラーが合法化されたことから、その形状と出口の数がカスタムシーンで話題となっている。サイドだしマフラー

 シンプルなスタイルを追求したマフラーレス仕様も根強い人気で、徹底したローフォルムでは定番の組み合わせといえるだろう。レーシーなカスタムとしては、カーボンフィニッシャーやチタンテール、アルマイトパーツを使ったワンポイントなどでデザイン性を向上。チタンテールエンドのマフラー

 性能アップはもちろん、好みの質感が別体テールで選べることにより、個性を主張できるようになっているのだ。

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