いま取り入れるとオシャレに見えるアイテムも!
時代とともに変遷するのがトレンドというもので、クルマのドレスアップでも今となってはほぼ見ることがなくなったネタも数多くある。手軽なグッズから人気パーツまで、リアルタイムで実践したユーザーも多いことだろう。昔は当たり前に流行っていた数々のカスタムから、ここでは特に思い出深いものを8つピックアップして紹介しよう。
1)ヘッドレストにバンダナ/シートにTシャツ
もともとは汚れ防止だったり、汚れた部分の目隠しが目的。当時はアメカジやサーファーブームに乗っかり、おしゃれなデザインTシャツで個性を主張したものだ。その後、車種専用シートカバーの充実や、アレンジ機能の付加された純正シートの増加により、今ではほとんど目にすることもなくなった。ネオレトロなカスタムを実践するなら、今こそ注目のテクかも?
2)エアロミラー
レーシングカーに憧れた時代、誰もがこぞって空気抵抗の少ないエアロミラーでドレスアップしたものだ。車検に対応するため、折りたたみ構造や接触時に脱落する機構を設けた製品も現れたが、世の中がワゴン~ミニバンブームとなって『小型であること』にこだわらなくなり、ドアミラーウインカーやウェルカムランプなどの付加機能へトレンドが移ってしまった。これからはカメラを応用したデジタルアウターミラーの普及が見込まれるので、あらためてスタイリッシュな小型化がブームになりそうだぞ!
3)置き型スピーカー
かつてセダンやクーペが主流だった時代、リヤトレイに置かれるスピーカーはドレスアップ要素の高いアイテムだった。有名ブランドのイルミが光るディテールが印象的だったが、保安基準への配慮からブレーキ灯との連動は禁止。さらに安全性への配慮から、視界を確保しやすい埋め込み型へ主力製品が移行していった。ワゴン&ミニバンブームの頃にはリヤスピーカーはドアや壁にマウントされるようになり、時代とともにラインアップは消えようとしている。
4)跳ね上げ砲弾型マフラー
スポーツカーのマフラーといえばコレ! というほどトレンドだったが、厳しくなった騒音規制や排ガス規制の前ではストレート重視の構造的なメリットが実現できず、形状のみのマフラータイプに変遷。さらに純正でもエアロブームが到来したことから、マフラーは出口のみで主張することとなり、サイレンサーは見えないのが当たり前になった。
5)ワンアームワイパー
レーシングカーをイメージした代表的なドレスアップだが、いかんせん拭き取りエリアが狭いのは安全性や実用の面から見て今のご時世だとナンセンス。グラム単位の軽量化を必要としない公道では、痩せ我慢を強いるドレスアップでもあった。フロントガラスのワイパーを減らす行為は車検上でも問題になるため、法令遵守の視点からも衰退したのだろう。
6)ミラー吊り下げアイテム
昔はフラワーレイの造花から始まり、ドリームキャッチャーやVIP系カスタムのタッセルなど、ルームミラーに吊り下げる飾り物が流行っていた。今も吊り下げタイプの芳香剤はあるが、総じて衰退した理由は『視界の邪魔』だからだ。流行った当時はオシャレさが優先されたが、ドラレコも普及して安全意識の高まった現代では時代錯誤というもの。所狭しと並んだ窓際のぬいぐるみも、今は見なくなったなぁ……。
7)アンテナボール
アンテナポールの先に装着した、丸いボール状のマスコットをご存知だろうか? キャル系カスタムの定番アイテムだが、安さとお手軽さから一般的にもワンポイントカスタムとして人気があった。装着可能なポールアンテナ採用車が減ったこと、素材が劣化して走行中に紛失することから自然淘汰され、今では当時仕様のアメリカンカスタムをオマージュしたクルマ以外、ほとんど見かけなくなってしまった。
8)ユーロテール
スポーツコンパクト(通称:スポコン)ブームに乗って、大人気となったカスタムテールランプ。丸い灯体をクリアレンズで覆った独特の形状がブームとなり、純正で採用する車種も現れたほどだ。その後に登場したLEDテールが完全にトレンドを奪い、今ではライトバーを盛り込んだ複雑な形状がカスタムテールの主流となっている。