後方から着実に追い上げて5位フィニッシュを達成
アメリカでもっとも人気のある自動車レース「NASCAR(ナスカー)」の世界で唯一の日本人オーナーチームである、服部茂章代表率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」は、昨年に引き続き、ナスカーの3大シリーズのひとつである「Xfinity SERIES(エクスフィニティ・シリーズ)」へのスポット参戦を続けている。エクスフィニティ・シリーズは、10月17日(土)にカンザス州にあるカンザス・スピードウェイでシリーズ第30戦「Kansas Lottery 300」を開催したが、HREも第27戦から4戦連続でこの一戦への参戦を果たすこととなった。
10月17日(土)午後7時に、グリーンフラッグが振られた。ここでHREのヒル選手はタイミングを合わせ、スタートで一気に前に出る作戦で、ポジションは21番手に上げてオープニングラップを終えるとさらに前を伺い、9周目には15番手まで順位を上げていく。さらにイエローコーションが続き、そのリスタートのタイミングでポジションアップを図り、12番手にまでポジションを上げて、まずは第1ステージを終える。その後のステージブレイクのピットインでは、チームは給油と4本のタイヤ交換、車両に調整を加えてコースに送り出す。
全車が最後のピットインを終えた156周目、全チームが期待していたイエローコーションがタイミング遅く出された。もちろん、上位陣はここでコースに留まったのだが、HREはマシン調整の為に、HREのスープラ61号車にピットインの指示を出し、車両調整とタイヤを交換。そして12番手からリスタートに備えた。
が、レース最終盤の191周目にこの日10回目となるイエローコーションが出され、残りわずか3周でのレースとなる。このリスタートでヒル選手は5番手のポジションをキープし、これを追い立てる後続を抑えきって無事にチェッカーを受ける。HREにとってエクスフィニティでのベストリザルトを記録したことになった。
HREのエクスフィニティ・シリーズへのスポット参戦は、残る1戦、次回のエクスフィニティ・シリーズ第31戦テキサスへの参戦が今季最後となる予定。このテキサス戦もトラックシリーズとのダブルヘッダーでの参戦になる。