ヤリスクロスはローダウンもリフトアップもインチアップも似合う
2020年8月31日にトヨタから発表・発売された「ヤリスクロス」。いま人気のコンパクトSUVということもあり、すでに受注台数は4万台弱、納車は3カ月待ちとも言われている。それだけクルマが売れると「人と違いを出したい」と思うのがカスタム好きの性。そんな想いを知ってか(?)、各メーカーよりパーツ情報がチラホラ。そこで今回は各メーカー5社から届いたエアロパーツやサスペンションパーツ、剛性パーツにホイールマッチング情報を紹介していく。
都会派の「モデリスタ」とスポーティな「GRスポーツ」
まずはいわゆるメーカーワークス系、アーバンスタイルが似合うのモデリスタと、タフでたくましさを感じるGRスポーツからご紹介。モデリスタは異なる個性のエアロパーツ「ADVANCE ROBUST STYLE(アドバンス ロバスト スタイル)」「ELEGANT ICE STYLE(エレガント アイス スタイル)」の2タイプを設定。いずれもトヨタディーラーで販売・装着が可能な、ほぼ純正パーツといって差し支えないアイテムだ。
ADVANCE ROBUST STYLE(アドバンス ロバスト スタイル)
まずは「ADVANCE ROBUST STYLE」。大胆なデザインを採用するフロントスポイラー、サイドスカート、リヤスカートの各部をブラックの塗り分けを施し、面発光LEDを組み合わせることで、立体感をさらに強調。スポーティテイストを際立てつつ、SUVらしいのたくましさを兼ね備えたフォルムを実現する。
両サイドに「ホワイト面発光LED」を配しつつ周囲をブラックに塗り分け、陰影を強調。センター下端もブラックで、グリルに向かって立ち上がる立体的な左右のフィンがアグレッシブな印象のフロントスポイラー。
サイドスカートは前後ドアの下部をボディ色とブラックに塗り分け。それによって造形が浮いているようなデザインとなり、低重心フォルムを演出。リアスポイラーはディフューザー造形がフローティングしたような中央部のデザインが特徴。左右にビルトインマフラーをイメージさせる金属調ガーニッシュも採用する。
ELEGANT ICE STYLE(エレガント アイス スタイル)
いっぽうの「ELEGANT ICE STYLE」は、洗練されたスタイリッシュさと金属調加飾によってプレミアム感を演出。こちらもブラックの塗り分けを施すことで、造詣のコントラストを際立たせ、シャープな印象へと昇華させている。伸びやかなウイング形状の金属調加飾フィンは、中央部をブラックに塗り分けることで、コントラストを強調。サイドから回り込むような立体形状を組み合わせ低重心フォルムを実現。
意外かもしれないが、自然光のなかでは光があたる面の角度で、意図したデザイン通りの見え方をしなこともあるそうだ。メッキパーツでは他の部分が写り込む理由で、実際よりも小さく見えてしまうこともあるという。
そこでモデリスタでは、実際にエアロパーツを車両に装着した状態をシミュレーションできるコンピュータを活用。さまざまな角度からの光に対する陰影をチェックし、自然光のなかでユーザーが見たときにカタログのイメージ通りの造形となるようにこだわっているのだ。
フロントからリヤへと流れるように、キレのある造形でつなぎ、低重心感のあるフォルムを演出。ブラック部分に浮き上がるようなシャープな造形が疾走感のあるダイナミックな印象を高める。フロントスポイラー、サイドスカートと勢いのあるラインをボディ後方まで繋ぐデザインを採用。L字形状の金属加飾を施し、ワイドだが軽快感のあるリヤフォルムに高品質感の演出する。
こちらは同社フェンダーカバー。ワイルドなイメージを演出するブラックの純正フェンダーにボディ同色のパネルを被せるだけで、グッと都会的な印象に。アーバンSUVのヤリスクロスのファースト・カスタマイズとしてオススメ。写真は「エレガント アイス スタイル」用だが、先に紹介している「アドバンス ロバスト スタイル」用も用意。
モデリスタはエアロパーツの他に「チョイ足し」メッキアイテムをラインアップ。「フロントグリルガーニッシュ」は、アッパーグリル左右に配置することで台形のグリルを強調。
GR PARTS
「GRパーツ」からはSUVらしさが際立つラギッドなアイテム群が用意された。「Functional Edge style(ファンクショナル エッジ スタイル)」をデザインコンセプトに、アウトドアでの活躍を期待させるようなアクティブテイストを強調させているアイテムを開発。
一部の商品を除けば3万円台とリーズナブルな価格帯ばかりというのも魅力のひとつ。バンパー両サイドに装着するフロントガーニッシュは、林道などでボディを保護するプロテクター風デザイン。さらに細部を見れば、空力性能を期待させる小さなフィンが装着されている。ドア下部にあるブラックの純正のプロテクター風ガーニッシュとのコンビネーションで、SUVらしいワイルドなフォルムを実現。
リアまわりは2パーツに注目。まずはハードなオフロードシーンにも対応できそうな樹脂(EVAC)製で、さらにプレートも装着する本格派デザインのマッドフラップ。カラーはレッドとブラックの2タイプを設定し、前後タイヤ用4枚が1セットとなる。70Φ×2本出しステンレス製マフラーにも注目だ。テールパイプの開口部が見えるスポーティータイプ(純正は下向き)。ドレスアップ効果はもちろん、機能性も期待できる。
小物類でオススメしたいのが「ドアスタビライザー」だ。ボディ側のドアキャッチを交換し、ドア側にスペーサーを装着するだけで、密着度がアップというもの。ドアパネルとボディが一体化することで、ボディ剛性が向上し、操舵時の応答がアップする。
「シャコアゲ・シャコタン」両方のスプリングを発表したタナベ
サスペンションメーカーのタナベからは、スプリングと補強パーツが2種類ずつ登場。中でも注目して欲しいのがサスペンション。ローダウンスプリングの他に「シャコアゲ」スタイルを作れるリフトアップ用スプリングも用意。タナベは以前より「シャコアゲ」用スプリングを展開していたが、何とヤリスクロスもラインナップに加えてきた。さっそくここからは4アイテムを詳しく見ていこう。
◆ローダウンスプリング サステック・NF210
まずはロングセラー商品の「サステックNF210」。乗り心地を損なうことなくスタイリッシュなローダウンを可能にした、快適でスムーズなドライブフィーリングを大切にしたい人向きモデル。『へたり永久保証(タナベの基準あり)』も嬉しい。
今回スプリングを装着したのはハイブリッドモデル。車高ダウン量は(フロント)-2mm~-30mm(リア)-25mm~-30mm。適度に車高が下がった事で、雰囲気がそこはかとなく欧州車SUVのよう。
さらなる最新情報として4WDの開発も完了とのこと。車高ダウン量はフロントは2WD同様の落ち幅だったが、リアは-15mm~-20mmと、控えめな結果に。ヤリスクロスは足まわり構造が2駆と4駆て全く違う。なのでFFモデル/4WDモデルそれぞれ専用設計のため、購入時は要注意だ。
◆ドライブUP210
ベース車は同じくトヨタ ヤリスクロスのHV。流行の「シャコアゲ」フォルムを手軽に作れるアップスプリング。いま注目度上昇中の「シャコアゲ」カスタムをスプリング交換だけで実践できる。ルックスはもちろん降雪路等での走破性も向上、乗り心地もNF210ゆずりで快適そのもの。
ロールセンターと車体重心点が近づくことから、ロールが減少し、コーナリングがスムーズになる効果もある。気になる車高アップ量は(フロント)30~35mm(リア)30~35mm。
◆サステック・ストラットタワーバー プラス
裏側の凹みでクリアランス確保を実現するタナベ独自のオーバル断面形状はそのままに、従来品との比較で断面積を約16%拡大、シャフトのねじれ剛性が約138%アップ。
クイックリリースレバーが装着可能な2点留めタイプ。路面にサスペンションを押さえつける力が高まり、タワーバーの効果をさらに向上させることが可能。なお、取り付けには遮音材の取り外しが必要。
◆サステック・アンダーブレース
フロア下部の剛性をアップして、ハイレスポンスなハンドリングを実現するアンダーブレース。ロアアーム支持部を連結して、ボディ剛性をアップ。コーナリング時のボディのネジレを抑える。アルミ中空パイプとユニークな目の字断面構造により、軽量化と高剛性を高レベルで両立。
同製品を装着することで少なからず地上高が低くなるため、下げ幅によっては最低地上高を割り込む事もゼロではないのでそこは注意。
また上の写真の通り、フロントメンバーに端末を装着し、バーをアンダープレートの下に通す形での取り付ける点留めタイプ。
ブリッツからは「スロットルコントローラー」の発売が正式発表!
エアロパーツや車高調・マフラーといった機能パーツ、さらには電子パーツまで幅広いパーツラインナップを持つブリッツ。ヤリスクロスも同社へピットインしたとのことで、今後様々なパーツが開発中されることだろおおう。現時点では「スロコン」と「ス
スロットルコントローラーは電子制御式スロットル搭載車のアクセルレスポンスを制御する電子パーツのこと。コンピューター制御されたクルマは、「ドライバーの意図しないレスポンス」により「発進がもたつく」「スムーズに発進・加速しない」「パワーはあるはずなのにクルマが遅く感じる」といった印象になりがち。そのレスポンスが自在にコントロールできるようになるのがストットルコントローラーだ。
まずは「スロコン」。発進時のアクセルレスポンスを引き上げることで、まるで排気量アップをしたかのような加速感が得られる「スポーツモード」から、純正よりもさらにマイルドに変化させることで、燃費の向上も狙うことができる「エコモード」といった、複数のモードから自由にレンスポンスの変化が選べるのが特徴。
いっぽうの「スマスロ」は「いかにもなスイッチがちょっと…」という人にオススメ。新開発のON/OFFスイッチは最大で3通りの装着が可能になっている。肝心の機能だが、8つの比率固定モードに加え、2つのオートモードを加えた、全10種類のモードを搭載。シリーズで最もリーズナブルな価格を実現したモデルとなっている。
またブリッツの代表パーツとなる車高調「ダンパーZZーR」や「ニュルスペック」マフラーなども現在同時進行で鋭意開発中とのこと。さらにブリッツではGRヤリス・ヤリス・ヤリスクロ
https://www.blitz.co.jp/car_sp
インチアップ&ローダウン用CGを公開した「クールレーシング」は今後エアロも開発予定
GT-Rやアルファード、さらにはハイエースに輸入車まで、幅広い車種のボディキットをリリース中の人気パーツメーカー「クールレーシング」から、ローダウンしたうえで同社の鍛造2ピースホイールシリーズ「VERZ-WHEELS KCV05」をインストールしたイメージCGが公開された。
「まだ本格的なマッチング検証をしていないのであくまでも予想ですが、現状だと19インチが標準的なカスタムサイズかと思います。ただC-HRでも今や20インチが標準的なカスタムサイズとなっていますので、ヤリスクロスも20インチにてデモカーを製作したいと考えています。」。
また、同社エアロパーツブランドの「KRUISE by KUHLRACING」より、シンプルデザインのエアロパーツをリリースする予定とのことで続報が楽しみ。