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なんと「R360」から始まっていた! マツダの「福祉車両」への思いと歴史が熱すぎる

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TEXT: 御堀直嗣(Mihori Naotsugu)  PHOTO: マツダ、Auto Messe Web編集部

3代目社長の足が不自由だったこともあり開発へ

 昭和27年に、国内では軽自動車免許が道路交通取締令の改正によって定められた。16歳から取得することができ、軽自動車を運転できたのである。現在の原付免許のような扱いだ。これにより、軽自動車という限定的な車種ではあるが、16歳から4輪自動車の運転ができた。なおかつ、足が不自由な障害を持つ人が自分で運転できるようにとしたマツダの視点は、かなり進歩的であったといえるだろう。マツダR360クーペのリアビュー

 マツダは、1951年から実質的創業者の松田重次郎の長男である松田恒次が社長となっていた。それまで、3輪車(オート3輪)とトラックを主体としたメーカーであったのを、4輪の自動車メーカーへ育て上げたのは恒次社長であったという。2020年のマツダロードスターメディア対抗4時間耐久レースで展示された歴代マツダ車

 ロータリーエンジンの量産市販にこぎつけたのも、恒次社長の時代であった。そうした旺盛な技術開発意欲を持つ社長であったからこそ、人気の軽自動車に、障害を持つ人でも自ら運転できる装置を売り出すことになったのではないか。おむすびが特徴的なロータリーエンジンの中身

 また松田恒次社長の足が不自由だったことから、手動式の福祉車両の開発に繋がっていたという。3代目の松田恒次社長

 マツダの古い広報写真には、障害者用R360クーペを前に大勢の人がその様子を見学する姿も残っている。クルマが健常者のものから万人のものへ、そうした思いが、60年近く前のマツダにすでにあったのであった。そして、現在はロードスターとRFに、手動運転装置付き車両が設定されている。現在、設定がなされているロードスターとRFに手動運転装置付き車両がある

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