クルマを降りても自然に履ける
また機能とは関係ないが、デザインの自由度が公式レース用のレーシングシューズより高いのも魅力。 俗に「FIAモデル」と言われる製品は操作性だけでなく、車両火災からドライバーを守るための規定が多くあり、それらをクリアするためデザイン面で少なからず制約を受けてしまう。
その点ドライビングシューズは生地の使い分けや、ヒモを通すホールなど細部まで凝ったデザインを採用できる。ちょっとした買い物ならクツを履き替えず、ドライビングシューズのまま歩く人が多いだろうし、服とコーディネイトしやすいのも大きな強みだろう。
最後に耐久性の話を。レーシングシューズは極限までダイレクト感を追求し、ソールの厚みが5㎜なんてモデルも少なくない。ただし耐久性は推して知るべしで、1回のレースで穴が空くこともあるんだとか。
でもドライビングシューズのソールは冒頭で書いたように、レーシングシューズよりは厚く一般のスニーカーより薄いレベルだ。モチロン普段の街歩きに使えば寿命は短くなるが、運転+αならレーシングシューズを遥かに凌駕するはず。
このようにドライビングシューズには、レーシングシューズやスニーカーとは異なる様々な工夫が盛り込まれている。愛車の運転を楽しみたいドライバーなら、ひとつ持っておいて損はない。