そこかしこに「当時モノ」パーツ。旧車の薫り漂う、大人なコペン・セロ
30数台クルマを乗り継ぎ、今もミラジーノや旧車など5台の愛車を所有するクルマ好き。「もう買うクルマがない」と思いつつも、オークションで良品を見つけると「ほっとけない」性分。そんなオーナーが昨年末に購入したのが、コペン セロ。「オープンが欲しかったから。セロにしたのは、一番可愛らしかったから。イカツいか可愛いかどっちかがいいんです。中途半端が一番イヤだからね。しかも電動オープンじゃなきゃ意味がないと思ったから、このクルマにしました」。 ドレスアップは「車高短命」で「シンプルイズベスト」がモットー。車高はブリッツの車高調で落とし、アクスルはアヒル商会の独立式に変更。低さと乗り心地を両立させるためのセレクトである。ホイールはワークエクイップ03。「人と一緒がイヤなので」、特注オーダーのゴールドスポークを履く。
マフラーはノーマルをカットし、出口部分を溶接したワンオフ。その横にある星形Sマークは、当時物のホタル灯だ。
旧車も好むオーナーは、希少な当時物アイテムも多数所有。特に内装はそのカラーが色濃く出ている。「ハンドルは家に10本ぐらい転がっている」中で、今回選んだのは「一番φが大きかった」アモン。シフトノブに使っている水中花も、安いバッタモンではなく、質が高くて高級な当時物にこだわる。「光モノが大好きだから」かつて流行ったスペアナも搭載。オーディオと連動して音がレベル表示され、イルミネーションのような演出をしてくれる。
パネル類はラメ入り塗装。アダルトさの中にも、ちょっとやんちゃなテイストを添えた。
ユーロスタンスなコペンを夫婦一緒に楽しむ
7年前からコペンに乗っていたのは、妻のMサン。「シンプルでキレイなデザインが好き」なNRFユーフォリアのエアロを組み、テインの車高調でローダウン。アヒル商会アクスルでキャンバーもきかせる。
ホイールは15インチのヴィエナシャルクで、元々はブラックディスクだったが、「パールホワイトのボディとのマッチングを考えて」リペイント。人とかぶらない色を探して、ダイハツ純正色のライトローズメタリックに。「あえてパステルっぽい色を使って、全体のまとまりを出せるようにしました。作業は旦那と協力しながら自分たちでやりました」。
そんな奥様の影響を受けて、同型のコペンを買ってしまった夫。「嫁のを見ていて、僕も自分のコペンを作りたくなってしまいました(笑)」。コンセプトはユーロスタンス。足まわりはレオンの車高調を組み、Fは326パワー、Rはシュピーゲルのバネに変更。キャンバーはつけすぎずに3度ぐらいにとどめ、ユーロスポーツ風のキレイ目なセッティングに。
フロントバンパーは既に絶版になったヘッドライン・マキシスを選んで人との違いを出し、リアバンパーはテイクオフをベースにワンオフ加工。アウディR8をモチーフに、純正バックフォグは外してバイク用のウィンカーを入れるなどオリジナル技で個性を出す。
ホイールは輸入物のYKW5021。「デザインが気に入ったことと、軽自動車ではまだ誰も履いていないのでコレを選びました」。
室内カラーは妻と同色で、ステアリングもお揃いのNRG。ドアにはロックフォードのスピーカーを左右計8個埋め込む。今後はサブウーハーも追加して、オーディオ強化も狙っている。
余談ではあるが、夫が元々乗っていたのはインテグラで、そちらもまだ所有中。それを見て「カッコイイなと思った」妻が、インテグラも購入。つまり彼らの家には同車種が2台ずつ並んでいるというから面白い。
「子供が生まれてからはインテグラに乗ることの方が増えた」のは奥様、夫の方は「通勤にも使うので、普段はコペンに乗っています」。