【3:デッドニング】
手軽な予算で音質を改善する方法としては「デッドニング」もある。ドアやスピーカーまわりなどにデッドニング材を貼ることで不要な振動や共振を押さえ、クリアなサウンドを再生することができるようになるのだ。
まずはスピーカーまわりの重要ポイントから始めてドアの各部分を処理するなど、一度に処理せず徐々にグレードを上げて行く方法もあるので、とっかかりのハードルも低い。さらにタイヤハウスなどを処理して車外からのノイズを防ぐ防音で車内を静かにするという施工方法もある。目的に合わせて適材適所に施工しよう。
【4:DSPアンプ】
最後は予算を若干オーバーししまうかもしれないが、近年注目されているユニットである「DSPアンプ」の追加も紹介しておこう。DSPアンプとはDSP(デジタルシグナルプロセッサー)と内蔵アンプをひとつにしたオーディオユニットだ。DSPはイコライザーやタイムアライメントなどの詳細な調整機能を利用できる機器だ。
純正システムに取り付けることも可能で、スピーカーの詳細なコントロールが可能だ。調整を施すとダッシュの目の前から音が聞こえて来るなど、純正では味わえなかった音場の明確な定位が確立できる。ぱっと目の前に広がる音場は新鮮で、スピーカー交換と同様にインパクトが強いグレードアップと言えるだろう。取り付け店による詳細な調整と合わせてオーダーすると効果がより一層感じられる。
純正オーディオしか経験したことの無いユーザーなら、ここまで紹介してきたメニューのいずれかを実践するだけでその違いに驚くはず。車内で高音質の音楽を聴けるようになるとドライブはもっと楽しくなる。愛車の車室内環境をグレードアップするのに効果的な高品質なオーディオの導入を検討してみては?