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プリウスのフェラーリ化! RAV4がランボに! 原型不明の「全身整形」カスタム5選

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TEXT: 平塚直樹(HIRATSUKA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部,NISSAN,GM,

4)アルファード顔に全長7mリムジンの正体は?

 トヨタの高級ミニバン「アルファード」の顔に、全長約7mの長いボディを持ったこのクルマの正体は、アルファードの兄弟車「ヴェルファイア」。

 アクセルオートコーポレーションが手掛ける「VICTOREX(ヴィクトレックス)」というブランドのストレッチリムジンだ。VICTOREX(ヴィクトレックス)のストレッチリムジン

 ストレッチリムジンとは、ボディを延長して車内を豪華で快適な仕様にしたカスタム車のこと。特にアメリカで多く作られており、VIPやセレブなどが乗るクルマとして、特別に作られた高級仕様のクルマ。

 ヴェルファイアのボディを2m延長したゆとり満点の室内は、ホワイトを基調した高級感溢れる仕様に変更。後席には4つのシートを装備し、27インチの大型モニターやオーディオ類も完備。海外のリッチマンたちが乗る、プライベートジェット顔負けの豪華な装備が満載。ストレッチリムジンのインテリア

 また、前述の通り、フロントマスクはグリルやバンパー、ヘッドライトなどをアルファード用に変更。リヤセクションも同様にアルファード化している。同じトヨタの高級ミニバンではあるが、どちらかといえばヴェルファイアの方がややヤンチャなイメージがあるのに対し、アルファードのフェイスデザインなどにより、押し出し感はあるが、どこか落ち着いた雰囲気も演出している。

 顔だけでなく、ボディを延長することにより、見た目のインパクトや極上の高級感は最上級クラス。運転するより、ゆったりと室内でくつろいでみたい1台だ。

5)K12型マーチをレトロなフィアット500風

 小柄でキュートなスタイルが人気のフィアットのコンパクトカー「500(チンクエチェント)。1936年に生産された初代から現在まで長い歴史を誇るクルマだが、その中でも世界中の旧車好きに人気がある1957年~1977年に生産されたモデルをどことなく感じさせるスタイル。

 太陽興産が製作する「マーチリッツ」というネーミングのコンプリートカーなのだが、ベースとなるのは2002年~2010年に生産された3代目マーチ(K12型)。カエルの顔をイメージさせる、可愛いフェイスデザインが人気だったモデルだ。

 マーチリッツは、それをベースに外装を全てオリジナルに一新。特に、顔は、丸目のヘッドライトや柔らかな膨らみがあるフロントグリル、ラウンドしたボンネットなどにより、レトロな500をイメージさせるデザインに見事変身させている。ネオレトロな雰囲気のマーチリッツ

 また、リヤのバンパーやテールライトなども全て自社製パーツに変更することで、全体的にビンテージ感が高く、小粋なイタリア車的な雰囲気を醸し出している。

「顔面移植」は、クルマのイメージをガラリと変えるにはかなり有効なカスタムだ。ただし、単純に顔を変えさえすればいいものでもない。大切なのは「全体のバランス」。その意味で、今回挙げた5台は、その好例だと言えるだろう。

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