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最強のGT-Rに異論なし! 世界でわずか19台の「NISMO R34GT-R Z-tune」の衝撃

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: NISMO、NISSAN、Auto Messe Web編集部

海外では6800万円で売りに出たというニュースもあった

 ちなみにドライブシャフトはカーボン製。シャシーもワークスならではの仕事っぷりで、ボディは一度ホワイトボディの状態にし、ドアまわりをスポット増し。一部にはCFRPの成形品を張り込んで剛性アップを図り、レーシングカーづくりのノウハウを注ぎ込んでいる。ドアまわりのスポット増しも行っている

 サスペンションはF1マシンやGT500でおなじみのザックスのダンパーでチューニングし、ジオメトリーやブッシュ類も専用チューン。ブレーキもブレンボのスペシャルで大容量化し、ABSもオリジナル仕様。エアロパーツもGTマシン直系の空力&冷却優先デザインで、フロントフェンダーは片側15mmもワイドになった。ボディカラーも「Z-tuneシルバー(KY0)」というコンプリート専用色を用意していた。NISMO R34GT-R Z-tuneのリア周り

 シートも一般的なクロームで鞣したレザーではなく、高級なタンニンレザーとアルカンターラの組み合わせ。オーナー限定のナンバリングプレートのついたカーボン製のアタッシュケースやエクセーヌ製の車検証ケースもついていた。高級なタンニンレザーとアルカンターラを組み合わせたシート

 エアコン・オーディオのついたロードゴーイングカーでありながら、筑波サーキットのラップタイムは1分フラット、ゼロヨン10秒フラット……という俊足っぷりを見せた。

 最終的な生産台数は「NISMO R34GT-R Z-tune Proto」と保存車の2台を含め19台。うち、13台が日本国内、4台がオーストラリアやタイなど海外に割り当てられたので、これまでも中古車市場に出回ることはほとんどなかった「NISMO R34GT-R Z-tune」。海外で6800万円で売りに出たというニュースもあったが、お金で買えない価値のあるクルマになりつつある。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
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  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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