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「おっかなびっくり」でも問題なし! サーキット「ド初心者」がデビューするなら「走行会」を選ぶべき理由

「ショップの走行会」? それとも「サーキットのスポーツ走行(枠)」?

 これまた、誰が興味あるの? というタイトルだが、サーキット未経験者さんにとっては、大きな悩みのひとつであることは間違いない。スポーツカーブームのなか、86&BRZや新型スープラ、GRヤリス、GT-R、シビックタイプR、ロードスターなどのスポーツカーを手に入れ、「アクセルを全開にして愛車の性能を試したい」とか「愛車を手足のように扱えるようになりたい」など、多くの人の意思がサーキットに向いているのは事実。

 そこで今回は、サーキットデビューするには「走行会」か「スポーツ走行」のどっちがいいのかという二者択一のテーマでお届けしていく。なのだが、ズバリ! その答えは「未経験者大歓迎 サーキットデビューに最適‼︎ インストラクターがほぼマンツーマンで教える 初心者向け走行会」という『走行会』以外にぴったりな走行会はナイ! もう、圧倒的だ。完璧な答えが出たワケだがこれだけでは、何のことだか分からないと思うので、まずは、二者の違いから解説していこう。

「走行会」と「スポーツ走行」の違い

 この違いを明確に説明した文献はそう多くないだろうが、世間の認識からすると、冒頭の見出しでお伝えしたとおり【走行会】は「ショップ主催の楽しい走行会」で【スポーツ走行】は「サーキットが提供しているスポーツ走行(枠)」などのように表現するのが一般的なようだ(編集部調べ)。

 あくまで肌感覚でいわせて貰うと、前者の【走行会】はメーカーやショップが自社のユーザーに対しておこなう「お客様感謝デー」のノリを大事にし、笑顔がたくさん弾けるようなイベントの色が濃いように思われる。

 一方の【スポーツ走行】は、サーキットが募集した会員に対してコースを開放し、ある一定の時間(30分とか50分とか)、フリーに走ることができる「走行枠」を粛々と提供しているものと言える。会員というからには、入会金や走行ライセンスが必要な場合も多く、サーキットを走る以外にも結構な資金が必要になってくる。

「走行会」は主催者のショップやメーカーがサーキットを貸し切る(占有する)ところから始まり、参加費用は1万円前後~3万円ぐらい。資格は有効な普通免許を持っていればOK。サーキットを貸し切ることで、グリッドスタート練習を組み込んだり、模擬レースを体現することが可能だ。時には有名なGTドライバーがゲストで登場したりもする。

「スポーツ走行」だが、鈴鹿サーキットを例にとり説明すると、まず会員制度のことを『SMSC(鈴鹿モータースポーツクラブ)』と呼ぶ。ナンバー付き車両でフルコース(国際コース)を走るとなると、『SMSCチャレンジクラブ』への入会が必要だ。新規なら、入会金+年会費+共済会会費の合計が3万6300円、そして30分の走行枠が6600円になっている。お小遣い制の若手サラリーマンだと、少し厳しいかもしれない。

 このように、コスト面だけを考えてもかなりの差はあるし、未経験者がいきなり、スポーツ走行に参加するのはややハードルが高いというのは否めない。サーキットがコースを解放するスポーツ走行枠は、特別なことがない限り「初心者向け」、すなわち「運転が遅い人向け」などという走行枠はないようだ。そうなると上級者や本気のレーサーに混じって、一緒に走ることになり、コースに出ても生きた心地はしないだろう。これでは、サーキットデビューが辛い思い出になってしまう。

岡山国際サーキットの場合は?

 次に岡山国際サーキットの場合を見ていこう。

 岡山国際サーキットの公式ホームページによると、「岡山国際サーキットレーシングクラブ(OIRC)に入会すると、愛車でコースを走れるようになり、タイムスケジュールから好きな日時を申し込めば、先導車なしで思う存分、サーキットをスポーツ走行することが可能だ。

 また、岡山国際サーキットが主催する「ウィークデーパワーズ」という4輪走行会もあって、こちらはもっと気軽にサーキットを走行できる。OIRCへの入会義務やライセンスが不要で、一般の走行料金は1万9000円~。ちなみに、OIRCへの入会は入会月によって変動し、1月・2月・3月の入会であれば、年会費込みで4万円という設定になっている。4輪の走行料金(30分)は平日5600円。

 あと、OIRC会員のなかには「4Vクラブ」という走行枠があって、ラップタイムにして2分10秒(軽自動車にプロが乗ったぐらい)以上、そして、フルノーマル車両、RVやミニバンを対象とする、サーキットがはじめてのひとにもオススメなプランもある。「4Vクラブ」とは、国際コースを先導車なしに他車の速さに翻弄されず、自分のペースで走れるというもの。先導車付きの体験走行では満足できない、そして、通常のスポーツ走行では速さについていけないという人向けに作られた新しい枠だ。「4Vクラブ」への入会は、成人男性が1万8000円、平日30分の走行料金が5600円〜になっているようだ。 以上のように、岡山国際サーキットは国際レーシングコースながら、初心者や未経験者に対してもとてもフレンドリーで、スポーツ走行のなかに初心者枠まである、とてもビギナー思いのサーキットだと言えるだろう。だが、やはり我々の推しは、「未経験者大歓迎! サーキットデビューに最適‼︎ インストラクターがほぼマンツーマンで教える 初心者向け走行会」という走行会である。

「未経験者大歓迎! サーキットデビューに最適‼︎ インストラクターがほぼマンツーマンで教える 初心者向け走行会」
という走行会が、サーキットデビューする人にとって最強な理由とは?

 サーキット上級者&中級者にとっては「走行会」も「スポーツ走行」も、サーキットを走行すること自体は同じなので、その日の本質的な目的を達成する意味では、両者とも大きく変わるものではない。大きく変わるのは、未経験者や初心者にとってだ。 その大きく変わるものとは、困ったときに【いつでも聞ける人】【教えてくれる人】がいるのかいないのか、そして自分以外にサーキット未経験者や初心者が、いるのかいないのか? とにかく、そこに尽きる。 では、これからサーキットデビューを目指す人は、どのイベント選び、どんなことに注意をすれば良いかまとめてみた。

<スポーツ走行よりも走行会を選ぼう>
 サーキットの会員に対してコースを開放してくれる【スポーツ走行(枠)】よりも、タイヤショップやカーディーラーがサーキットを占有して開催する、イベント性の高い【走行会】を選ぼう。ベストチョイスは初心者向けの走行会。なかには初心者が歓迎されない走行会もゼロではないので、空気を読むことも大事だ。<デビュー仲間を増やそう>
 周りが自分よりも速い人たちばかりだと、当然萎縮してしまうし、精神的にもよろしくない。デビューする仲間を増やす手っ取り早い方法が、「未経験者大歓迎」だったり「初心者向け」というキャッチフレーズがついた走行会イベントに出て、勇気を出してまわりの人に話かけること。「今日、サーキットデビューなので、いろいろ教えて下さい」なんて、朝イチ隣の人に挨拶してみると高い確率で、「私も今日がデビューなんです」と返ってくるだろう。お互いに不安な気持ちや疑問をぶつけ合ううちに、すぐに仲良くなれるものだ。<インストラクターがキーマン>
 最近の初心者向け走行会の特徴になっているのがインストラクターの存在。有名なレーシングドライバーが講師になることも多く、憧れの選手からドラテクアップのアドバイスがもらえたりもする。分からないことがあったら、生徒になり切って先生に聞けば、なんでも丁寧に教えてくれる。あと、先生ひとりに対して生徒が10人だと、あまり意味がない。2〜3人ぐらいのほぼマンツーマン状態が理想である。 以上が、サーキットデビューには、「未経験者大歓迎! サーキットデビューに最適‼︎ インストラクターがほぼマンツーマンで教える 初心者向け走行会」という走行会が最強な理由だ。

 ひと昔前は、こっそり練習するスタイルが走り屋クンたちには当たり前とされてきたが、いまでは、イベントタイトルもあからさまなぐらいが人気。サーキットデビューもできて、仲間もできて、ドラテク向上もできる。サーキット未経験者にとって、これ以上合理的な「走行会」は、ないと思われる。

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