中古車でも安全を購入することができる!
予算的には諸費用込みで100万円以内、だけど、2021年に新車装着が義務付けられる自動ブレーキなど、先進運転支援機能もぜひ欲しい・・・・・・そんな選択、果たして叶わぬことだろうか。いや、総額100万円以内でも、中古車なら手に入れることができるのだ。国産車はもちろん、輸入車でも。まずは中古車で、自動ブレーキなどが付く総額100万円以内で狙える国産車を紹介したい。
1)マツダ・デミオ
その筆頭が、2014年デビューの4代目マツダ・デミオである。2016年型であれば、最廉価グレードの13Cを除く全グレードに衝突軽減ブレーキが装着されている。クルマの用途から、走行距離の少ない中古車もあり、経済性に富み、トルキーに走ってくれるクリーンディーゼルまで狙えるのだからうれしい。
しかも、現在のマツダ2と基本部分は変わらないのだから、お得である。しかも、コンパクトカーとしては例外的にセーフティパッケージとしてブラインドスポットモニター、ACC=マツダレーダークルーズコントロールまで用意されていたのだから、装着車なら、この先も安心して乗り続けることができるだろう。
2)スバル・レガシィ ツーリングワゴン
スバル・レガシィ ツーリングワゴンも、2009年にフルモデルチェンジを行った5代目の2011年モデルあたりが総額100万円以下で狙える。つまり、自動ブレーキどころか、ACCまで備わる国産車の先進運転支援機能の先駆け”ぶつからないクルマ”を謡ったアイサイトver.2(2010年~)付きである。
ただしレガシィ ツーリングワゴンのユーザーは遠乗りするケースも多く、年式が新しくも総額100万円以下のタマとなると、走行距離が伸びている可能性大。それでも整備記録があり、しっかり整備されていれば、あまり心配はいらないだろう。
3)ホンダ・N-BOX
ところで、国産車のくくりで言えば、自動ブレーキをいち早く搭載していたのが、実は軽自動車である。今、日本で一番売れているホンダN-BOXは、人気車だけに中古車も高値安定気味だが、最新モデルとそう変わらないデザインの初代、2013年型なら、十分に100万円以下で手に入るだろう。
なんと、ターボもギリギリ100万円前後のタマを探すことが可能だ。注意したいのは、今では全車にホンダセンシングが備わっているが、初代の約30km/h以下で作動するシティブレーキアクティブシステム(低速域衝突軽減ブレーキ+誤発進抑制機能)は「安心パッケージ」としてタイプ別設定だから、「安心パッケージ」付きかどうかの確認は必須である。ちなみに「安心パッケージ」付きには、前席サイドエアバッグ+サイドカーテンエアバッグシステムも含まれる。
4)ダイハツ・ムーヴ
軽自動車なら、いち早く自動ブレーキを含む先進運転支援機能のスマートアシスト、略して“スマアシ”を採用したダイハツのムーヴのたった2年落ちとなる2018年式あたりもコミコミ100万円の射程範囲内。近々、フルモデルチェンジされるウワサもあるため、相場は下降気味となっている。それ以外の軽自動車でも、そもそも新車価格が安いため、自動ブレーキ付き総額100万円以下のクルマは選び放題といったところだ。
5)フォルクスワーゲン・up!
では、輸入車はどうだろう。ポイントは、比較的廉価なコンパクトクラスでいち早く自動ブレーキを採用していたのは、ドイツ車ということ。そう、フォルクスワーゲンである。中でもup!は新車価格がフォルクスワーゲンの中で最も廉価なことから、それこそ2016~2017年型でも総額100万円でOK。自動ブレーキを含む先進運転支援機能付きの輸入車でもっとも新しい年式の中古車が狙えるのが、up!ということだ。
6)フォルクスワーゲン・ポロ
意外にも、ひとつ上のクラスのポロでも先代モデルの2014~2016年型が狙える。クラス下のup!と年式別の中古車価格相場が大きく変わらないのは、up!は新車登録台数が少なく、逆にポロは新車販売台数、中古車の数が多いことに起因する。
ちなみに、国産コンパクトカーの開発時にベンチマークとなっている例が多いのがポロだが、開発陣によると、実は先代モデルのほうが特に走りに関して参考になる要素が多く、実際、ここ最近に登場した新型車でも、開発部隊が購入してベンチマークとしているのは先代モデルなのである。
ポロは今、先代モデルの中古車を買っても、先進運転支援機能の充実度だけでなく、走りにも満足できるということだ。ただし、先代ポロはMQBプラットフォーム以前のクルマで、インフォメーションなどすべて英語表記(MQB以降のモデルの日本仕様は日本語表記)。その点を了承したい。
7)フォルクスワーゲン・ゴルフ
さらに上級のフォルクスワーゲン、世界のコンパクトカーの基準であり続けるゴルフともなると、総額100万円で買えるのは、もっとも新しい年式で先代、6代目の最後期型となる2012~2013年型となる(現行型ゴルフ7の日本仕様は2013年6月発売)。
できればコンフォートラインより、ハイラインがお薦め。同じ1.4リッターでもパワー、トルクで勝るだけでなく、装備もより充実しているからだ。ゴルフは8代目の新型の上陸も近いから、この先、2代前のモデルとなる6代目ゴルフは、値下がりする可能性大である。