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すべてが「貴重」! 全部「名車」! STIの限定車「Sシリーズ」の中古相場と買いのモデルとは

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TEXT: 山崎真一(YAMAZAKI Shinichi)  PHOTO: STI、Auto Messe Web編集部

イチ押しはR205&S206 程度のいいS201〜S204以前が欲しいなら迷いは禁物か

 これまで紹介した10種(NBRチャレンジパッケージ含む)の新車販売価格と中古車相場(編集部調べ)の表が以下の通り。

型式

発売年

販売価格

中古車相場

S201

2000年

390万円

不明

S401

2001年

435万円

100万~200万円

S202

2002年

360万円

220万~500万円

S203

2004年

460万5000円

220万~500万円

S204

2005年

490万9000円

350万~520万円

S402

2008年

535万5000円~549万1500円

220万~400万円

R205

2010年

473万5500円

350万~520万円

S206

2011年

540万7500円~593万2500円

350万~700万円

S207

2015年

599万4000円~638万2000円

500万~700万円

S208

2017年

626万4000円~ 710万6400円

650万~850万円

◆お買い得なタマは?
 総括すると一番お買い得なのはレガシィの「S400シリーズ」で、年式が古いのは否めないが、中古車としては上質なインテリアはWRX系以上で、大人のツーリングスポーツとして所有する満足度は高そうだ。価格もS401なら100万円台で、S402なら(程度によるが)新車の半値で買える。

 ただし低年式である事は考慮すべき。前者は登場から既に20年弱、後者は12年が経過している。税金もいわゆる「13年ルール」に抵触するタマがほとんどになるだろう。

◆投機的視点なら?
 もともと人気の「S200シリーズ」。調べられなかったS201を除く全てのシリーズが高値のタマは新車のそれを越える相場。とはいえ、投機目的でクルマを買うというのも何ともだが……。

◆維持のしやすさならドレ?
 高年式の方が状態がいい物が多いのは当然で、S208が「最新のSTIが最良のSTI」の考えとEJ20ターボ製造中止の特需により相場が高めで、多くが新車以上の価格で推移。中古車としてのウマ味はなく、2021年に登場する新型WRXの詳細が見えてから判断でも遅くない。よって絶対手に入れたいファン以外は手を出すべき時期ではない。スタイルが気に入っているならS207をおススメしたい。

◆どうしても初代〜2代目が欲しい!
 初期のS201は市場にほぼタマがない。ただ、初代GC8で程度よし&低走行車なら300万円に届こうとする現状なので、マーケットに登場したら高値になる可能性は十分である。

 S202~S204はいま人気の1990年代のスポーツカーほどではないが、相場が上昇中。15年以上が経過しているが、程度がそこそこならば残存価値は75%以上をキープ。

◆総合的にバランスがいいのは?
 一番の買い得なのはR205とS206。相場はNBRチャレンジパッケージを除けば、350万円で購入が可能。相場は2代目とほぼ同じだが、新車価格は3代目の方が高く、残存価値は65%とグッと下がる。 年式も5年以上新しく、今後乗り続けることを考えるとアドバンテージはあり、4ドアと5ドアが選べることもポイントは高い。

 もちろん「乗りたいクルマ」に乗るのが一番だが、相場、程度のバランスでSシリーズの購入を考えるならばイチ押しとしたい! 初代、2代目は今後値上がり必至なので、狙っている人は程度のいい個体を見つけたら即購入がベストである。

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