【バッテリーは外しておく】
今のクルマは停車時もさまざまな電装品が作動しているので、バッテリーを外すことはトラブルの原因にもなる。一方の旧車で困るのは、時計が止まることぐらいだ。乗らないとバッテリーは上がってしまうが、毎回新品にするのは費用も手間も現実的ではない。端子を外しておくのも良いし、キルスイッチを付けるのもアリ。
またコンセントにつなぎっぱなしにしてバッテリーを常に満充電状態にしてくれるアイテムもあるので、それを接続しておくのもひとつの手段だ。ソーラーパネルのモノもあるが、満充電を維持するには役不足ではある。
【ボディカバーは通気性重視で】
ボディカバーについては賛否両論あるが、屋外保管ではかけたほうが良い。ただボディカバー選びにはこだわって、水を弾きつつ、通気性のあるものを選ぶのが絶対。安いものだと湿気がこもるだけだ。また、できるだけサイズはピッタリのものとして、キズを防止するために風でなびかなようにヒモなどで固定する。しばらくするとボディカバーが色あせてくるが、かけていないとそれはすべて塗装が受け止めると思うとゾッとする。
一方、屋内保管の場合はどうか。欲をいえばシャッター付きのガレージがベストで、その場合もボディカバーをかけておくと、細部へのホコリなどが侵入が防げる。撥水性は気にしなくて良いので、屋内保管用のホコリ防止専用ボディカバーというのでも十分。ホコリを防ぐだけなので、とても薄いのが特徴だ。
【カプセルに入れる】
番外的なネタにはなるが、透明の巨大な袋にクルマごと入れて、常に空気を送り込んで膨らませるというカプセルがある。欧米のビンテージカーを保管する際によく使われていて、ヤナセでも「カーカプセル」というものを扱っている。真空パックではないが、イメージはそれに近いものがある。
以上6つのポイントを紹介したが、最後に触れておきたいのが、定期的に走行させるということ。維持するためにただ走ることもコンディション維持のひとつと言えるが、「週に1度、エンジンはかけています」とか「近所を一周してます」程度ではダメ。バッテリーを活性化させて、油脂類をしっかりと暖めるには最低でも15分は走ってあげたい。それ以下だと中途半端で、逆に痛めたりすることもあるので注意が必要だ。