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ブリーフィングじゃ教えてくれないサーキットの「危険」場所の見分け方とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤圭、Auto Messe Web編集部

カント(高低差)の無いコーナーは飛び出し注意

 次は路面のイン側とアウト側に作られた傾き、俗に「カント」といわれる高低差について。多くのコーナーは内側を低く、外側を高くすることで遠心力を弱め、クルマが曲がりやすいよう設計している。ただし稀にカントがほとんどないコーナーもあり、そこは必然的に外へ飛び出しやすいので用心して走ろう。カントのないコーナーはコースアウトしやすい

ストレートは事故多発ポイント

 意外に感じるかもしれないが、ストレートでは他車と絡んだ事故が起こりやすい。イチバン注意すべきはオーバーテイクのときで、追い抜かれるクルマが後方をよく見ていなかったり、追い越すタイミングをミスって接触というケースがある。直線はエスケープゾーンが非常に狭いうえ、車速も高いので事故のダメージが大きくなってしまう。ストレートでは他車と絡んだ事故が起きやすい

ウェット路面は“川”や水たまりに注意

 最後はウエット路面における注意点を。よく言われるのは「コースにできる川」で、特に厄介なのがコーナーの入り口にできる川だ。ステアリングを切ってブレーキを踏んだ状態で川に入ると、雨の量やタイヤの残量にもよるがブレーキがロックしやすい。雨で「コースにできる川」

 さらにコーナーのイン側は上で紹介しているカントのせいで、アウト側より低くなっており雨水が溜まる。セオリーどおりアウト・イン・アウトのライン取りに固執せず、水の少ないところを走ったほうが事故は起きにくいし、タイム的にも有利に働くケースが多いはず。ウエット路面を走るときは最初から飛ばすのではなく、コース上の川や水たまりの場所を見極めることを優先させるのが鉄則だ。雨ではアウト・イン・アウトのライン取りに固執せずに走る

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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